テーマ:ワイン大好き!(30235)
カテゴリ:オーストリーワイン
お鮨とワイン会のワイン、続いては驚くべきパワーを持ったリースリングです。 リースリング・ゴールドベルク06。生産者は、オーストリアにおける自然派ワインの大家であるガイヤーホフです。クレムスタール地方の生産者であり、セラーマスターのイルゼ・マイヤー女史は、ヴァッハウのニコライホフのクリスティーネ・サース女史とは姉妹の関係にあります。自然農法に関しては、姉妹で考え方に差があるようで、姉のニコライホフが厳格なビオディナミストなのに対し、こちらはプレパレートの使用などについてはやや懐疑的なようです。 価格は4851円でしたが、楽天内での取り扱いはありません。 色は薄い黄金といったところ。黄色を感じます。 香りは、蜂蜜や花の蜜、それに蜜入りの完熟リンゴや微かにながら濃さのある、カラメル的ですらあるようなものといった蜜のニュアンスを強く感じます。その他、これまた微かにではありますが石油っぽさ、鉱物を感じるミネラル、白胡椒のようなスパイス、クッキーやマジパンっぽさ、少々のハーブやメロンっぽさ、グレープフルーツ等の柑橘といった要素を感じました。 味わいは、15.5度の白ワインとしては相当に高い度数がありつつも、力強さはもちろんのこと非常にピュアでキレイさのあるものになっています。メインの要素は果実味。アタックから後半にかけてまで支配的です。しかし、酸ももちろんキッチリあり、果実よりはやや後ろですが、完全に裏方というわけではなくそこそこ存在感があります。温度とともにさらに印象が増しますね。ミネラル感、酒質は太く、硬質で透明。まさにクリスタルな印象です。後口には旨みと微かな苦味も。ボディは紛れも無くフルボディです。 会では、吉田牧場のモッツァレラのヅケや青鰻の辺りから飲み始めました。モッツァレラのヅケに関しましては、東京にありますカンテサンスというレストランが、スペシャリテである「山羊乳のババロア」にこの生産者のリースリングやグリュナーを合わせているということを聞きまして、大分メニューは違うものの、チーズにオーストリアというマリアージュをまねさせていただこうと考えていました。 相性は、やはりいいものでした。チーズの香りやミルキーな味わいと、ワインの持つ果実味や蜜のニュアンスが相性バッチリ。醤油とは喧嘩しないワインですから、ヅケでも問題無しです。また、添えられていた山葵とも好相性でした。鰻とも悪くありませんが、こちらはムルソーの相性が良すぎましたね^^; 寿司ネタでは、鉄板のイカ、それに鯛やエビとの相性も良好。旨み、硬質なテクスチャーのある白い魚介とは、香り、酒質が引き合ってやはりいいマリアージュになります。 これは素晴らしいワインです。単独で優れたものでありながら、食事との相性も良好という、モダンなオーストリアワインの真骨頂を、比較的大人しいお値段で楽しめます。 しかし、順番的にムルソーの後に飲んで大丈夫かなとも思ったのですが、ムルソーをパワーで上回る辛口リースリングというのはそうそう無いでしょうね^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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