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カテゴリ:人文:今日の言葉この1冊
この週末は半年ぶりに親友に会いました。 と言っても、わんぱくなチビ助付きなので 全然落ち着かないんですが(^^;) 友人に前回あったのは、動物行動学の日高敏隆氏と脳科学の茂木健一郎氏の対談を一緒に見に行ったときでした。 ちょうど今、その日高先生のエッセイを読んでいるのです。 「春の数え方」新潮文庫 科学者なのに日本エッセイスト賞を受賞という 文学の才能もある人なんですね。 科学者の視点とほのぼのタッチ?の文章が 軽い読み物としてグーなのです。 先生がモンゴルのゴビ砂漠に行った時の一節でこんなのが。 「熱砂の上をアリがものすごい速さで動き回っている。 暑さにやられた虫を探しているのだ。虫が死ぬか、自分が死ぬか、 ギリギリの限界で生きているアリたちにぼくは心を打たれた。 日が陰るとアリたちは姿を消す。涼しい時は誰も死なないからだ。」 六十度もある砂漠で、アリになんかに心うたれてる先生に 私は心打たれましたよ(^^;) 私ならアリンコなんてぜったい無視やもんね。 友人は今子供がチビなので自分の研究は本格的になかなかできないんだけど、 手伝っている仕事は面白そうです。 理化学研究所にある脳科学総合研究センター(BSI)で 脳に関する研究をしているのです。 来年の春には、先日ブログにも本の紹介を書いた、 ノーベル賞科学者の利根川進先生がBSIの所長に就任されるとのこと。 利根川先生はノーベル賞の後、脳の研究に分野を移されたんです。 (免疫の神経系と脳の関連はすごくあるということで。) すごいじゃん!よかったねー!(^0^)と言ったら 研究の審査も厳しいらしいから大変なんだそうです。 やっぱり、ノーベル賞レベルはそうなのかもしれない。。。 でも頑張って・・・。 地道な実験を日々続けている友人や研究者のみなさん、 ほんとにそういう努力に敬意を表します! みなさんの努力が実りますように! PS: 自分がかつて予想していたような場所に立っていないとしても 方向性がずれていなければ、到達の高さの問題だから 環境的な要因もあるし、気にしなくてもいいんじゃない? と、友人に言われました。 そうだね、考えてみれば失敗したのはベクトルが間違った方向に ずれた時に起こっているから、「そっちは間違いです!」っていう 合図なんだろうね。 到達の高さは足りなくても、ちゃんと軌道修正できたんならそれでいいのよね。 「失敗がないと人生に失敗する」という言葉もあるくらいだものね。 長い目でみたら、失敗して助かったと思うのが正しいのかもね(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 1, 2008 11:03:20 PM
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