カテゴリ:花
5月2日の墓参の道すがらに見かけた花たちです。
(ウキツリボク)<参考>ウキツリボク・Wikipedia この植物については、アブチロン、別名チロリアンランプという風に漠然と記憶していたが、和名はウキツリボク(浮釣木)で、アブチロンというのは、英名ではtrailing abutilonとかbrazilian abutilonと呼ばれるように、その属名を指した言葉であるということなどを、今回知りました。 (同上) これは、アメリカフウロ。 在来種のゲンノショウコと同じ仲間で、北アメリカ原産の帰化植物。 1932年に京都で発見されたそうだが、今は全国に広がり道端などでよく目にする植物である。 (アメリカフウロ)<参考>アメリカフウロ・Wikipedia (同上) この写真、ちょっと気に入っています。 道の辺の アメリカフウロ 今日もかも そひてたぐひて 二人しあらむ (偐家持) かたわらには、コマツヨイグサも咲いていました。 (コマツヨイグサとアメリカフウロ) これは、墓地入口手前のお宅の石垣を覆い尽くすように生え広がっていたオボロヅキの花。 (オボロヅキ<朧月>) オボロヅキというのは園芸植物としての呼び名かと思うが、グラプトペタルム・パラグアイエンセ(graptpetalum paraguayense)というのが品種名。 グラプトペタルム属の多肉植物で、昭和初期の園芸ブームの際に日本に入って来たものだそうだが、今や一般家庭で最も親しまれている多肉植物のひとつになっているとのこと。 その名の通り当初はパラグアイが原産地と考えられていたそうだが、実際はメキシコが原産地だとのこと。 (同上) カラスノエンドウよりもスズメノエンドウの方がヤカモチには好ましく見える。どちらもはびこるが、カラスノエンドウほど図体が大きくないので、のさばっている感じがせず、つつましいものに見える所為かもしれない。 しかし、このような印象は相対的なものに過ぎないのだろう。 両者の中間位の大きさのカスマグサという同じ仲間の植物もあるのが愉快である。 <参考>ヤハズエンドウ・Wikipedia スズメノエンドウ・Wikipedia カスマグサ・Wikipedia (スズメノエンドウ) (同上) カラスノエンドウは、農耕開始期の古代には作物として栽培されていたということが考古学的に証明されているようだが、若芽や若い豆果は食用になるとのこと。熟した豆も炒れば食べられるとのこと。 しかし、スズメノエンドウは小振り過ぎて食べ応えがないから、食用には不向きなんだろう。雀たちの食糧としてヒトは手出しをしないで置きましょう。 (同上) (同上) (ツボミオオバコ)<参考>ツボミオオバコ・Wikipedia 在来のオオバコに比べて適応力、繁殖力が旺盛なのか、最近はこの北米原産のツボミオオバコやヨーロッパ原産のヘラオオバコなど帰化品種が幅をきかせていて、在来種は何やら日陰に追いやられている感じで影が薄くなっている気がする。 そしてテイカカズラ。 (テイカカズラ)<参考>テイカカズラ・Wikipedia 万葉で「いはつな(石綱)」、「つた(都多)」として登場する植物は、このテイカカズラ(定家葛)のこととされている。 以前にも紹介したことがあると記憶しますが、その万葉歌を再掲載して置きます。 石綱の また変若ちかへり あをによし 奈良の都を また見なむかも (同上) (同上) 次の花は、冒頭のウキツリボクの石垣のお宅の庭先に咲いていた花。 ネット検索で、トリトニア・パーヴァラ、和名はヒメアヤメという名前の花であることが分かりました。 (トリトニア・パーヴァラ<ヒメアヤメ>) ハゴロモジャスミンは、墓地への坂道の上りかけたばかりのお宅の垣根に咲いていたもの。ジャスミンのような強過ぎる匂いを放つので、ヤカモチはどちらかと言えば苦手に属する花である。 上掲のテイカカズラもジャスミン系の香を放つが、かすかにそれと感じる程度なので問題はないが、ハゴロモさんは「過ぎたるは及ばざる」の香なのである。 (ハゴロモジャスミン) 次は、ヒメツルソバ。 (ヒメツルソバ)<参考>ヒメツルソバ・Wikipedia ヒマラヤ原産で、日本には明治期にロックガーデン用として導入されたとのことであるが、近ごろは雑草化して道端のあちこちによく見かける花である。 そして、ノゲシとクサイチゴとムラサキカタバミ。 (ノゲシ)ノゲシ・Wikipedia (クサイチゴ<冬苺>)<参考>野いちごの仲間たち・いちご大学 (同上) (ムラサキカタバミ)<参考>ムラサキカタバミ・Wikipedia (同上) 最後は、タンポポ。 もっとも、これはセイヨウタンポポ。 在来種のタンポポは花の基部を包んでいる緑の部分、総苞に反り返りがないが、写真のタンポポには総苞に反り返りが見られるから外来種のタンポポであることが分かる。 但し、在来種と外来種との交雑が進んで居り、交雑種のそれも反り返っているから、セイヨウタンポポなのか交雑種タンポポなのかは判別は難しい。 (セイヨウタンポポ) <参考>タンポポ・Wikipedia セイヨウタンポポ・Wikipedia (同上) (同上) 以上、本日は花散歩記事でありました。 <参考>花関連の過去記事は下記の通り。 花(5)・2022~ 花(4)・2020.4.~2021 花(3)・2017~2020.3. 花(2)・2012~2016 花(1)・2007~2011 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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