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第28話『武市の夢』
ワシは腐女子じゃないがぜよ。 まあ、ごくごく真っ当な人達と比べたら要素満載かもしれないけど 立派に腐女子人生を全うしている人達に言わせれば堅気も堅気、 ちゃんちゃらオカシイくらい堅気! のはずぜよ。 それでも今回の『龍馬伝』、第二部終章は腐要素満載だった気がする(笑) 先回、龍馬の大芝居ですっかり彼に心奪われてしまった男達が約3名― 溝渕は前から龍馬寄りではあったけど 龍馬をライバルとし愛憎入り乱れていた弥太郎も愛に大幅に偏った様子だし コテンパンにやられてしまった後藤に至っては、敵対者から仲間へと変化する まさに大きな転換点を迎えたのがこの日…と言えるだろう。 極めつけは龍馬に小屋に連れ込まれ、組み敷かれる弥太郎の図 覆いかぶさった龍馬の肩越しに弥太郎の顔の上半分だけが映る。 もう完全に狙ってるだろ、NHK! 要素が少ない視聴者にとっては、あんまり美しいとは言えないショットなのだけど(笑) そして遂にやってきた武市&以蔵の最後― 龍馬の大芝居が容堂を動かし、武市の牢へと向かわせる… という何だか御都合の展開。 本当は武市を買っていた容堂と、容堂を一心に慕っていた武市の愛が実る。 容堂は同じ地べたに座り、自分の脇差を渡し、切腹を命じることによって 武市に愛を伝え、 武市は容堂の脇差を何度も何度も自分の腹に突き立て切り裂いて 容堂への愛に応える。 …って、アレが容堂の脇差がどうか知らんけど>違うかも 武市って、そんなに容堂を慕ってたんだっけ? 初めて会見を許された時は腰を抜かしてたし、 土佐に戻ってからは城を遠くからじっと見つめてはいたけれど… 彼が起こした「攘夷」って、そういうものだったっけ? 忠義を尽くすことが美徳であった時代だから、そういうことなのかな。 帝を敬っているという容堂 容堂を慕っている武市 武市に尽くしている以蔵 …悲しい図式だよね。 下士であった武市を上士に上げ、上士のまま切腹を命じる容堂は 武市の名誉を考えてやっている、と言えるけど 以蔵は吉田東洋暗殺には関わりがないと言うだけで良いのに 他の暗殺事件は全て以蔵の仕業だとチクってしまう武市って… 武市からの手紙を読んで喜ぶ以蔵― 武市自身が報われたという報告と「よう耐えた」という褒め言葉。 それだけで今迄の壮絶な拷問の日々を全てチャラに出来るのか? つーか、そもそも以蔵って、武市の裏切りに絶望して自白し 武市の罪を決定的にした上に 「君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄み渡る空」 という辞世の句を詠んで打ち首になったんじゃなかったっけ? 歴史に疎い私を嘲うかの如く>ぇ 武市は容堂への愛を実らせ、 以蔵も武市への愛が報われたかの様に微笑を浮かべて死んでいった。 武市の切腹と以蔵の処刑を交互に映したのは感慨深いけど、 武市の愛妻への遺書と重ねる様に以蔵と恋人との回想を入れるのは ナンダカナ…という気がした。 彼女のことが出てくるなんて今更っちゅー気がするし>こら 武市への一途な愛の印象が薄まってしまうし>こらこら つーか、 武市の妻は武市が死んだ後も彼を思い続けるだろう。 もしも本当に来世というものがあるなら彼女はそこで彼を待ち続けるだろう。 でも、以蔵の恋人は逃亡中の彼に付いていくことを拒んだのだから ここで対比的に用いるのは変というか…以蔵が惨めな感じになってしまう>私だけ? 何はともあれ、大森さんも佐藤君もご苦労さま。 第二部の主役はあなた達だったよ こうして第二部は終了― 好評だったせいか引っ張って引っ張って引っ張った武市&以蔵エピ その終わりを急速に招いたのは我らが龍馬>これって皮肉? 「おまんのおかげじゃ」 最後の見せ場=死を目前にしながら主人公を持ち上げる武市。 「武市さんは、おまんに託したがじゃき」 龍馬を大肯定し、第三部に向けて背中を押す弥太郎。 「この国を洗濯することぜよ」 勝手に断った薩摩藩行きを今度は勝手に決め 名台詞を吐く龍馬。 命の儚さ 志の尊さ 悲しみや別れ、虚しさや悔しさ、恐ろしさ 人の情けや愚かさ …を知ったと弥太郎は言うけれど>ナレーターですから それらに苦しみ翻弄される人々の周りをウロウロしていただけに見える>私だけ? そんな龍馬の長かった“幼少時代”はようやく終わり いよいよ“坂本龍馬”に脱皮する? クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々あります やっくんち
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