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カテゴリ:宮部みゆき作品
先週の土曜日に「心に残った宮部みゆきの短篇小説」についての投稿を募集しましたところ、すぐに多数のお返事をいただくことができ、大変喜んでおります。
このニッチ企画(それなりのニーズがありながらそれに対応する取り組みがこれまでなかった隙間企画という意味です)の呼び掛けに対しまして、宮部みゆき作品のファンの中には、既読の短篇の再読を試みようとされる方や、さらには未読の短篇への新たなチャレンジを思いたたれた方もおられるようです。 例えば、みーしゃん♪は、ご自身のブログで『我らが隣人の犯罪』を書評しておられますが、同書評のなかで「やまもも2968さんから、宮部みゆきの短編小説の中でお勧めは?との問いかけもあり、昔読んだこの本を再度読み返してみた」と書いてくださっています。 また、「宮部みゆき作品についての“あなたのベスト3”」を募集されたトラキチさんは、「ニッチ企画、いいですよね。触発されて『サボテンの花』だけですが読み返して見ました。初読の時とは違った味わいを楽しめました」と書いてくださっています。 さらにERIさんは、「楽しい企画におさそいどうもありがとうございます。う~ん、いくつかは浮かぶのですが、すぐには決められない・・。ちょっと作品をひっくり返して考えます」とのお返事を下さり、けいきーさんは「迷いますねえ,なかなか。全部読んでいないので良い判断ができるかわかりませんが,ちょっと読み直してもう一度考えてきますね」とのコメントをいただき、いがぐり602さんからは、「素敵な企画ですね。ぜひ参加させていただきたいのですが、短編は読んだことが無いのです。(中略)こちらの結果を参考に、一度読んでみます」とのコメントをいただきました。 私の立てた企画によって、結果としてこのように宮部みゆきの短篇を再読あるいは新たに読書する契機が生まれたとしましたら、それだけでこの企画は大成功だと思っています。なお、宮部みゆきの短篇に新たにチャレンジを考えておられる方のために、宮部みゆきの短篇小説を出版年順に並べておきます。少しでも参考になれば幸いです。 『我らが隣人の犯罪』(文藝春秋、90.01.30、文春文庫所収) 『本所深川ふしぎ草紙』(新人物往来社、91.04.05、新潮文庫所収) 『返事はいらない』(実業之日本社、91.10.15、新潮文庫所収) 『かまいたち』(新人物往来社、92.01.30、新潮文庫所収) 『長い長い殺人』(光文社、92.09.15、光文社文庫所収) 『とり残されて』(文藝春秋、92.09.25、文春文庫所収) 『ステップファーザー・ステップ』(講談社、93.03.25、講談社文庫所収) 『淋しい狩人』(新潮社、93.10.15、新潮文庫所収) 『地下街の雨』(集英社、94.04.25、集英社文庫所収) 『幻色江戸ごよみ』(新人物往来社、94.07.20、新潮文庫) 『初ものがたり』(PHP研究所、95.07.20、PHP文庫、新潮文庫所収) 『鳩笛草』(光文社、95.09.25、 光文社文庫所収) 『人質カノン』(文藝春秋、96.01.30、文春文庫所収) 『堪忍箱』(新人物往来社、96.10.30、新潮文庫所収) 『心とろかすような マサの事件簿』(東京創元社、97.11.28、創元推理文庫所収) 『あやし~怪~』(角川書店、00.07.30、角川文庫所収) なお、このうち『本所深川ふしぎ草紙』『長い長い殺人』『ステップファーザー・ステップ』『淋しい狩人』『初ものがたり』『心とろかすような マサの事件簿』は連作短編集ですね。 「心に残った宮部みゆきの短篇小説」についての投稿募集は今後もまだ続けていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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