みんカル(南日本新聞開発センター文化教室)の春の講座案内のパンフを見ていましたら、「アート・クラフト」部門に「はじめてのクレパス画」という講座がありました。絵を描くのは子供のときから大好きで、小学校の5年生の時に野外写生でクレヨンを使って描いた奈良の南大門の仁王様(「阿形」)は美術の先生に高く評価してもらい、後で額に入れられて校長室に飾られたこともありました。私の子供の頃の数少ない自慢話の一つなんですが、みんカルの「はじめてのクレパス画」のクレパスもクレヨンと同じようなものだろうと勝手に推測し、この講座を受講することにしました。
さて今日(4月2日)、この「はじめてのクレパス画」の第1回講座に参加してきました。この講座について、最初にみんカルに問い合わせたとき、「参加者はほとんど女性になると思いますが、よろしいでしょうか」と確認され、「は、はい、全く問題かありません」と返事をしたので、予測はついていましたが、確かに受講生全6人中、私を除いて他はご婦人方ばかりでした。講師は前田さとこ先生で受講生のご婦人方はみなさん継続受講をされている方ばかりで、全くの初心者は私一人でした。
それより予測が大幅に外れたのが「クレパス画」というものでした。私が小学校のときにクレヨンを使って描いたように、スケッチブックにクレパスで桜島をイメージして山の輪郭を描き出しましたら、隣に座ったKさんから「まず、紙に力を込めて色を塗り込んでください」とのアドバイスを受けました。それで、訳も分からず三色ほどスケッチブックに塗り込み始めますと、前田先生から「クレパスの3分の1ほどを折って、それを横に倒して力を込めて空白部分がないように塗り込んで下さい」との指導があり、先生の指示に従ってクレパスで空白部分を無くしていきました。おやおや、いささか腕がダルくなるような予想外の力仕事です。
空白部分を塗り終わると、そこで前田先生からまた「その上に他の色を重ねていって下さい」との指導があり、訳も分からずまたまた異なる色を塗り重ねる作業を続けた後、竹べらや金属のへら等を使ってクレパスで塗り込んだ部分を自由にそぎ落としたり、そのそぎ落としてクレイ(粘土)状になったものを新たにクレパスに重ねて自由に伸ばす技法を教わり、なんとか一枚描き上げることができました。
うーん、ただただ前田先生の指示に従ってクレパスを塗り込み削ぎ落とす作業に没頭し、講習時間の2時間はあっというまに過ぎ去りました。無我夢中の2時間でしたが、とっても新鮮な作業を試みた2時間でもありました。また2週間後にある次回の講習会が楽しみです。