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1984年にアップルコンピュータ社の創始者スティーブ・ジョブズが「マッキントッシュ」を売り出したとき、つぎのようなジョージオーウェルの作品に擬えた有名なCMを流します。
https://www.youtube.com/watch?v=1j3A6ckVois モノクロ画面に囚人服のような灰色の服を着た男たちが巨大なスクリーンの前に整然と座っている映像がまず映し出されます。さらにそのスクリーンに演説する 「ビッグブラザー」の顔が大きく映し出されます。そこに白いランニングシャツに鮮やかな赤色の短パン姿の若い女性がヘルメットで武装した警備隊から追われながらスクリーンの前まで走ってきます。彼女は手に持っていたハンマーを大きく振り上げ、スクリーンに投げつけます。そしてつぎのような文章が表示されます。 On January 24th, Apple Computer will introduce Macintosh. この有名なコマーシャルは、マッキントッシュのようなパーソナルコンピュータの普及によって、ジョージ・オーウェルが未来小説『1984年』に描いたような未来社会、すなわち全ての人々が「ビッグブラザー」に監視され管理されるような全体主義的世界にはなり得ないだろうとしたのです。 しかし、現実には各人の所有するパーソナルコンピュータのみならず無数のタブレット、スマートフォンがインターネットで結びつけられ、マスメディアを介さない怪しげなフェイクニュースが垂れ流され、多くの人々がそれらから「真実の情報」かどうかを確かめるよりも「そうあってほしい情報」、「分かりやすくて好ましい情報」だけを選び取り、さらにそれらをネットで拡散して行く情況が生まれています。 現在もし日本の電気通信事業者やコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレットの販売会社が社会の真実をありのままに伝えるのなら、白犬一家や三太郎、黄色い鳥などを登場させるのではなく、トランプ米国大統領と自分たちの望む新大統領の誕生に喝采する半数の米国民、そしてこの米国の新大統領に条件反射的にひれ伏すどこかの国の首相の姿を映し出し、さらにの映像に重ねてつぎのような文章を流すべきでしょう。 いま我が社は発表します。
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最終更新日
2017年02月12日 20時50分40秒
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