テーマ:政治・社会問題(2927)
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日本降伏後も中国で戦わされた「蟻の兵隊」をご存知ですか。以下は赤旗日曜版のコピー、または引用文です。
今こそ真実語りたい 中国降伏後も中国で戦わされた 「蟻の兵隊」の稲葉績さん「過去の戦争を反省できない政治家の言動を見ていて、いま戦争の真実を語らなければと...」。元日本軍将校の稲葉績(いさお)さん=89歳、さいたま市=は、最近になって、これまで語らなかった自らの特異な戦争体験を語り始めました。中国への侵略、そして日本降伏後4年近くも戦争をさせられた悲惨な体験です。(以上赤旗日曜版デジタル) (以下は引用文です。) 死んでも死にきれないのです。あの体験を語れるのは、私を含めて、もう一人か二人しかいません。戦争の真実と、私達の無念を次の世代に引き継いでもらうことが、望みであり、希望です。ー略ー (戦争が終わり)帰国の日を待ち望みました。しかし私にくだされた命令は思いもよらないものでした。 「部隊の3分の1を中国に残す。2年後には再び日本軍が戻ってくる。ー略ーお前は一番若い将校だから残れ」 ー略ー 兵力が欲しかった国民党は、日本軍に対し、3分の1の兵を残さなければ、ほかの兵隊も復員させないと脅迫しました。 戦犯として処刑されるのを逃れるため日本軍の幹部は、国民軍と取引したのです。ー略ー 私たち中国山西省残留日本軍のことは、映画「蟻の兵隊」(2006年)で描かれ、初めて世間に知られるようになりました。 国民党が敗れ、私は共産党軍に捕まり、太原(たいげん)にある戦犯管理所に送られました。 そこでは朝から晩まで正座して、自分が戦争中に犯した罪を思い出し、文書にすることを求められました。 戦争は人を鬼にします。 (ここで日本軍の残虐な行為を語っています。村を襲撃し、家畜や食料を奪い尽くし、住居を破壊尽くす。初年兵が、掘った穴の前に並べられた中国人捕虜を銃剣で、刺し殺す訓練を見た、などなど。) こうして人を殺しても何も感じない兵士がつくられていったのです。ー略ー 失った人間性を取り戻すのは簡単ではありません。ー略ー 何の罪もない中国の農民の立場に立って考えられるようになるまで、4年近い月日がかかりました。自分のしたことを認識すればするほど恐ろしく、苦しみに苦しみ抜きました。 帰国できたのは終戦から11年後の1956年です。しかし、「現地除隊した逃亡兵」扱いで、軍人恩給ももらえません。 ー略ー 今、再び軍国主義の復活の兆しを感じます。憲法9条改悪に執念を燃やす安倍首相は、歴史認識どころか、戦争そのものを認識できていないのではないか。 戦争は人間最大の罪悪です。どんな大義もありません。若者に言いたい。私たちのように国に騙されてはいけない。 これは痛切な叫びです。それにしても日本軍の幹部のなんと卑怯なこと。部下を犠牲にして、自分の戦争責任を逃れるなんて、これも非人間的この上ないことです。 以上語られたことが、戦争の加害者のやったことです。日本の軍隊が、何の罪も無い中国の農民に加えた残虐行為です。一旦戦争を始めれば、善良な市民も鬼になり、人間性を失っていくということです。 これを反省しない右翼、日本の残虐行為を認めない、慰安婦問題を認めない、南京虐殺を認めない人たちが増えていることを憂います。 事実を認める歴史がどうして自虐史なのでしょう。日本の戦争犯罪、その残虐性を認めることから戦争の反省が始まるのです。 その最初のところからずれているのです。安部総理もそのひとりです。日本は孤立し国際的にも不安材料になり、受け入れがたいものになってきています。 安倍総理は自分の歴史認識のズレをわかっているのでしょうか。いや、わかっているように見えません。 このまま暴走を続ければ、憲法も危なくなり、戦争への一歩を踏み出してしまうでしょう。過去の過ちを繰り返すことになります。 この暴走をストップさせるよう、私たちは大きな声をあげていかなければならないと思います。
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