相手は中国なのだけど、
加藤紘一か経済同友会のこと、じゃなくて、 オーストラリアのことについて書いた評論でした。 6月21日の The Wall Street Journal 野党の豪労働党 Michael Danby 議員が書いたもの。 (注:豪州の現与党は自由党です。) << My fear is that the current Australian government has gone too far in the direction of appeasing China, and has adopted what I call the policy of the "pre-emptive kowtow.">> 「わたしが懸念するのは、オーストラリアの現政権が中国との宥和の方向に行きすぎて、 わたしの言い方でいえば『先制土下座』政策をとるに至っていることであります。」 ベルリンで最近行われた 「中国とアジアの民主主義のための国際会議」 でのスピーチを再構成した評論記事だそうで、 たぶんこの pre-emptive kowtow は、みごとに笑いをとったと思う。 論旨は、 「オーストラリアは鉱物資源を中国に売りたくてたまらず、 とにかく中国の気を損じて資源を買ってもらえなくなるのではないかと心配して、 人権問題にも頬かむりである。」 << This is of course nonsense. It is perfectly possible for Western countries to have a "two-track" policy with China, incorporating both a healthy economic relationship and a frank political dialogue.>> 「まったくのナンセンスだ。 西側諸国であるからには、 健全な経済関係と率直な政治論争を『両立』させた政策は ぜったいに可能なのだ。」 というもので、 何ら新(あたら)しみはないのだけど、 pre-emptive kowtow だけは面白かった。 なにかとこの一言で批評できるものが多い日本であります。 使えるね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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