乳幼児に聴く経験と見る経験
音を聴くということは音が耳に入り、中耳、内耳そして聴神経から脳に届いて、初めて‘聞こえた’になります。母語を認識するのもいろいろな音を聴く経験を重ねて認識するものですし、英語のRとLの区別なども乳幼児の時に聴く経験の繰り返しで認識していきます。このことはだれもが理解していることですね。‘見る’ということも乳幼児の時に多くのいろいろなものを見る経験が必要ということを知りました。例えば一つの色だけをみて生後1年すごすと色の識別が普通にできなくなるそうです。様々な色を見せてその対比を経験させることが大切とのこと。色だけでなく形も立体的なものなどいろいろなものをみる経験を経て(脳に伝えて)‘見る’ということができるのです。大人になってしまうと「見る」とか「聴く」などは当たり前のことで特に注意を払うことではありませんが、赤ちゃんの「見る」と「聴く」の経験を豊富にするように心がけることは必要なのです。