受講者によって広がるシニアサイン
年末、年始の少し長い休みがあり、シニアサインの講座が始まりました。休みの間の出来事、気がついたことなど話してもらいました。今までは家庭の中や、職場でのみ使っていた人も、シニアサインを使う場が広まっています。隣近所の人や特に子ども、また自分の趣味の仲間との集いの場でも広めてくださっています。いつも改めて感じることは、声でのコミュニケーションがうまくできない人の状態が様々であることです。老人ホームでボランティアをしているKさんの報告から。ある男性は話すとき、単語の最初の音がいつも発音できず、例えば「ほっかいどう」が「かいどう」になってしまい、人との会話ができず寂しい思いをしているそうです。その人にKさんは身振りを交えて話したら、その人も声の補足に身振りを使い始め、その身振りを読み取れるKさんとの会話を楽しむことができるようになり、それからはKさんが来るのを楽しみにしているそうです。我々は声で話せるのが当たり前と思ってしまいますが、こんなふうに最初の音だけが聞き取れないようになることもあるのですね。こんな報告はとても嬉しいです。シニアサインの広がりを早急に・・と思います。