1267723 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

新生のらくろ君Aの館

新生のらくろ君Aの館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

のらくろ君A

のらくろ君A

Freepage List

Comments

 GX革命の旗手久保田玉鋼最高峰@ Re:第4の革命(カーボンゼロ):GXの衝撃(07/24) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
 マイコ3703@ 思わず初コメしちゃいました(*^^*) 私もブログを書いているんですが内容が偏…
 のらくろ君A@ Re[1]:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08) やーやさん そう、アクリル画でしたね。 …
 やーや@ Re:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08)  私もお名前書き間違って、女流画科さん…
 やーや@ Re:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08) 素敵な「ひつじ達とお散歩」は ポスター…

Favorite Blog

のらくろ君 のらくろ君さん
八十艮の広場 八十艮7633さん
ようこそ ばあこ … ばあこ5577さん
こんにちわ♪ kalunguyeyeさん
何の日=つぼんち16 つぼんち16さん
2009.12.07
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
イタリアの食品大手パルマラットの創業者で元会長のタンツィ氏がピカソやゴッホ、モネ、セザンヌらの絵画19点を隠し資産として隠匿していたという。

これらの価値総額は1億ユーロ(約133億円)にのぼるのだそだ。
正当に購入し個人で持つことは特に問題はないのかも知れないが、屋根裏部屋などに隠されていたと言うから、脱税したものであろうし、いかがわしいルートで手に入れたものかも知れない。

本人は、自らの所有を否定しているようだが、司法当局は資産隠しの疑いで本格的な捜査に乗り出したとある。摘発されなければ、すんでの所で、ロシアの富豪に売却されるところだったという。司法当局は、資産隠しという点で追求するだけで、世界的な芸術作品としてどうこうすることはないのだろう。

絵画といえども、需要と供給の中で成り立っているわけで、如何に個人的に素晴らしいと思っても人気や実力のない画家の手による作品なら、たいした問題にはならないのだろう。ところがタンツィ氏が隠匿していた絵画の画家はいずれも巨匠と言われる人たちばかりである。中には、モネがフランスの避暑地プールビルで描いた作品があり、その価値は1千万ユーロ(13億円)であるという。

人間は、先ず生まれて数年で、所謂出来る子とそうでない子に振り分けられる。学校の試験の点数で、一番最初のふるいに掛けられるのである。それから、平均的に出来る子の部類にはいると、次は良い大学、高等教育を受け、立身出世を考えることになる。そうすることで、個人的な生活が安定することを望むからである。

高等教育を受けなくても、多額の金銭が入るのであれば、その道を歩むことも又自由である。多額のお金を手にすると、今度は名誉が欲しくなるのである。後世に名が残ることを考えるのか、自分の孫、子のためにそうするのか、その心理的な心は計り知れない。

このタンツィ氏はどう考えていたのかは知らないが、ロシアの富豪に売れば133億円入ってくるわけだから、あくまでお金の段階なのであろう。

タンツィ氏が創業し、日本もビスケットなどの菓子類を輸入している、パルマラット社は、牛乳やバター、チーズなどの乳製品と、その加工食品を主に扱っていて、2003年には子会社が巨額の粉飾決算をし、140億ユーロ(約1兆8600億円)の負債を抱えて破綻して、現在再建途上にあるという。

タンツィ氏自身も、すでに市場操作などの罪で2008年に禁固10年の判決を受け控訴中だということだ。また、パルマラット社は2006年まで、中田英寿選手が在籍した、サッカーのセリエA「パルマAC」の親会社だということでもあるようだ。

これらの隠匿絵画により得られたお金は、会社再建のために使うつもりだったのかも知れないが、それにしても、買おうとしていたロシア富豪は、一体どういう風に扱おうとしていたのだろうか。

倉敷に大原美術館がある。倉敷の名家に生まれ、紡績業を営んだ大原孫三郎が事業で得た富を社会へ還元することの一貫として美術館を創設し、社会貢献をはたしているものだ。

また、2人の息子への子供手当が両人とも十数億円にもなるという、献金か、贈与か分からない日本の総理や閣僚経験者の母親の夫である石橋正二郎氏も、ブリジストン美術館を創設し、社会貢献の一貫としている。久留米市の石橋美術館も石橋が寄贈したものであるようだ。

企業のと言うか、企業人が、財を成した後のお金の使い方は、その個人の自由であるが、財の隠匿や、不明瞭な、献金か、生前贈与などは全く頂けない。国の方向を決める為政者としては、必ずしも清貧である必要がないが、虚飾にまみれるのだけはして欲しくないと考える。
そうでなければ、途上国や、新興国のレベルになってしまい、パルマラット社の タンツィ氏と全く同じレベルの話になってしまうからだ。

政権を取る前の民主党が、自民党の金銭面での腐敗を追及したのに、自らが、同じ立場になったときには、全く変わらない行動を取っている。要するに、民主も自民も、大きくいえば、日本の為政者は国民の方に目が向いていないということなのか、国民の実態を知らないということなのか、実に情けのないことである。

タンツィ氏の場合は、乳製品で得た企業のお金を絵画に替え、それを転売しようとしているわけで、2重に許されない気がする。
隠匿し、売り払おうとした絵画の中には、ピカソ、ゴッホ、モネ、セザンヌの作品があるという。

私としては、キュビズム時代に入ったピカソの絵画については、あまり関心がないのだが、印象派の先駆けである、モネの作品や、印象派も後期に入った、セザンヌやゴッホの絵画に対しては、どんな作品であるのか見てみたい気がする。

特に、モネがフランスの避暑地プールビルで描いた作品は13億円に相当する絵画だということだからではないが、モネがプールビルで描いた作品に、現在シカゴ美術研究所に収蔵されている「プールヴィルの断崖の上の散歩」という作品があり、この作品の一貫かと思われ、当時の妻であるカミーユ・ドンシューをモデルにした「散歩、日傘をさす女性」がこの絵にも描かれていると言うことからより一層見てみたいのである。

タンツィ氏が隠匿していた時価133億円と言われる作品は、金額がどうだからというわけではないが、どういった作品なのか、興味のあるところである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.12.08 06:44:50
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.