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カテゴリ:メディア・リテラシー&ネチケット
ブログをめぐる「誘拐」事件の続報と関連記事ができました。 やっぱり・・ 坂本容疑者はとても幼い人なんだろうと改めて思った。 だけど、それは特に坂本容疑者だけが幼いわけじゃないんだけど。 今時の20歳くらいの子たち、 オバサンから見たら「子」にしか見えない。 いや、自分がしっかりした「大人」だと思っているわけじゃないけどね。 12歳の少女に恋愛感情を持った、と言っているから「幼い」と感じたわけじゃなくて、 自分のやっていることが、世の中からどう見えるかを考えることができず、 「女児が嫌がっておらず誘拐との認識がなかった」ことが「幼い」と思う。 少女発見のきっかけになった少女の自宅への「元気です」メールも、 坂本容疑者が出すようにいっていたそうで・・ とりあえず発覚するまでの間、坂本容疑者には自覚できる「悪意」はなかったのでしょう。 社会的文脈の欠如の度合いは、12歳の少女と坂本容疑者と多分レベルが変らない。 坂本容疑者もブログ少女も発覚までの8日間は楽しかったのではないか、とも思う。 少女は親元を離れて「かりそめの自立」(やさしいお兄ちゃん付き)を手にいれ、 坂本容疑者は、一人暮らしの寂しさを埋めるだけじゃなく、 「保護を与える」という立場まで手に入れて、 それぞれ居心地は良かったのじゃないだろうか。 一見「日常」に見える、でも根のない「非日常」の生活。 8日間だけ、で終わったから、 「帰りたくない」ということのできる心地良さがあったのだと思う。 だから、これは、警察介入でピリオドが打たれたところまで含めて、 とりあえずのハッピー・エンドというしかない。 だって、二人ともどうやって「日常」に戻るかなんて考えていなかったと思うから。 ずるずると8日間の生活が続いていったら、きっとどこかで破綻する。 もっと大きな事件にならなくて良かった・・と思うのだ。 警察は坂本容疑者を「子ども」への変態性欲者と見立てて捜査を進めているみたいだけど、 本気でブログ少女に恋愛感情を持っていたって、別に変態さんとは限らないとも思う。 でも、彼は少女の保護者役をずっと背負っていくだけの力は多分ないから、 少女の気持にこたえきれなくなった時に投げ出すことしかできなかっただろう。 長崎県教育委員会がこの事件をきっかけに、 子どものインターネット利用を把握し、パソコン利用のルールを作るなどの対応策を、 市町村教育委員会や公立学校へ通知したそうだけど、 とっても難しいこと、どうしたらいいのかなんて、まだ誰もわかっていないことだよね。 ブログで自分の感情、感覚を言葉にしていくことを覚えることそれ自体は悪いことじゃない。 それこそ、自分でもよくわからない有象無象のどろどろした気持やら、 「居場所のなさ」になやんでいる、リアル思春期、 ・・実年齢「中二病」の自意識過剰な状態を、 うまく自分でおさめていくためのツールにもなると思うし、 ネットで居場所を見つけることができるのだって悪いことじゃない。 さて、何をどう教えていくのがいいのか。 そもそも、「誰が」教えられるのか。 できるできないはともかく、親は責任をもってやらなくちゃならないと思うのだけど・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.17 15:30:33
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