もとりとは
惑う恋情
夢見たいな接吻
温い掌
馬鹿馬鹿しい
緩くて降伏
寒い日の、寒い言葉
心の中、覗いて
しあわせな、そして穏やかな
神さま
我の強い私が
見つめることすらできぬ
甚だ愚かな、けれども
時間の枠を超えて
目にも映らない君に
会いとうございます
意味などない
知るはずもない
掌一つ
類似など決してない
穏やかな、緩やかな
幸福に身を委ねて
君に会いたい
西の向こうに飛んでいった君を
私は忘れてはならぬのです
文字並べ立てたら幾らか
夢の通い路すら人目を厭う
現は捨ててしまって
もとみませう
目を瞑る
息をする
まだわたくしは生きております
はとじとめと
二人併せて天国に参っちまいませう
地獄の淵に桃源郷
私の名の中心に君を封じ込めて
忘れちまいませう
全ての執着、柵を消しちまいませう