青空毛虫
バトン、やったけどあれだね、あたし結構フェチな感じだよね。手フェチ、筋肉フェチ。そしてなにより体温フェチ。後口フェチもだね、基本乾燥してたりとかそういうほうがいいなぁ、湿ってるのは嫌だヮラ後は、性格ひねくれ者が大好きッッ!!!!お前なんて大嫌いなんだよ、とか何とか言いながら気にしてくれてる人がぃぃなぁ。後はやっぱスポーツやってる人はキラキラしてるね。素敵だね、きゅんきゅんだねッッでゎでゎ。現代妄想ジュリエットあたしはキンキラキンキン。ドレスを着て王子様と朝まで踊るの。12時の鐘がなり、ダイヤは石ころ、ルビーはおもちゃ。だけどあたしと王子の愛は朝が来ても消えはしなかった。そうなの、なんてすてきなことなのかなぁ。あたし、一生忘れないと思う。この日のことを。好きだよって言われた。何でそんなこというのとも思ったけど、嘘だって自分に言い聞かせて見たけど。本当で、それにそれにね、あたしの顔は緩んで。どうしてなんだかわからないけど、あたし好きで。ママにも笑われたけどそうね、あたし。きっと目の前に現れた時から恋していたのかもって。あいつには口が裂けてもこんなくさい言葉いえないけど。「ママッッ!!!!」「何何々?もぉ騒々しい子だねぇ、あんたなんでそんなにドタバタ階段下りてくんの」「はいはい、お説教は後後後!!!!!聞きたいことがあるんだけど」「なに?」「リエはいつ帰るの」「どこに?」「だってあいつ、夏休みの間だけうちにいるんじゃあないの?」「あぁ!!!!そぉいやぁそうだったわぁ。それじゃあ31日までなんじゃあないの?」「ないのってあんた、そんなアバウティなふざけたこといわないでよ」あたし、なんだか泣きそうになった。そっか……そっかそっかそっか。あたし、あぁそうに決まってるよね。わかってる、いつまでも一緒に住めるわけじゃあないって事。そんなことを思ったらなにがなんだか、突然いてもたってもいられなくなって、またリエの部屋へ行った。もしも、もしもの話だけど31日に行くなら、居なくなっちゃうなら。後3日もない。何なのそれ?ありえない、寂しい。馬鹿、何で。嫌だ。ノックもせず、あける。だけどやっぱりドアノブをひねるときにガチャリという金属音がしちゃったから多分、誰かが入ってきたんだなって気付くと思う。それに、その誰かがあたしだなってきっと思ってるようなきがする。「どうした、カリン?」「名前で呼ばないでよ!!!!」「じゃあブス」「ねぇ、いつ?いつ戻んの?」「どこに?」「家に決まってるじゃんッッ」「31日くらいじゃん?学校始まるし」「何でそんなアバウティなの?寂しくないの?実は、遊びだったとか。それって重要なことなんじゃあないの?そうやって思うあたしが馬鹿なの? ねぇねぇねぇ!!!!答えなさいよぉッッ」馬鹿だと自分でも思う。八つ当たりだ。もし、リエが遊びだったとしてもあたしは攻めようなんて思わない。心の奥底ではそんな風におもってるのに。何でもっと素直に、歯に衣を着せず言えないんだろう。本当に大切なことは、なんにも言わないで胸の奥の鍵つきの部屋にしまってある。「寂しい?」赤毛はそう問う。ここで寂しいって言ったら、あんたは笑う?笑って笑って笑って、んではらよじ切れるくらいに笑ったら、お前なんか好きじゃあねぇよって言う?そうやってどん底に突き落とす?ねぇ。「俺は寂しくないけど」「あっそう」「何か勘違いしてるだろ?」「してない、3日たったら赤の他人でしょ?」「ちげぇよ」「はっ?」「信用ねぇな俺。好きだっていったじゃん」「でも、そんなのわかんないじゃん」「解かるよ」「わかんないよ!!!!」「だって、俺かけてもらったし」「はっ?」「夜の12時に鐘がなっても溶けない魔法。関係ない、31日になったって」何それ?本当の王子様みたいな台詞。ばっかみたい、くっさいせりふ。ばっかみたいほんとに馬鹿みたい馬鹿みたい馬鹿みたい。違う、あたし嬉しくて。そうやってちゃんとあたしのこと忘れてなくって。「あたしはあんたの彼女でいいわけ?」「他に誰が居るっつうの」「何それ」「お前がなにそれだっつぅの」「くっさい台詞」あたしは腰に手をまわし、低い体温確かめる「それに、新学期からおんなじ学校だし」「・・・・・・・・・はっ?」「だから言ったろ?手放す気無いって」「言ってない」「言った」「煩い」「お前がな」「なにそれ」「信用しろよ」「馬鹿」そして赤毛の王子様と、妄想大好きお姫様は喧嘩を毎日繰り返しながらも末永く暮らしましたとさ。おしまいおしまい。というか、むしろここからが始まりだけどね。END