鉛
はい、ようやく完結~。こんなに長いの書いたの久しぶりだゎぁぁぁッッ!!!!あたしは基本、ハッピーエンドが好きです。でも、今まで書いたものはほとんどバッドエンドです。痛いです、でもこれはハッピーエンドです。失恋しても前向きで居られる子ってすっごく素敵だと思う。どんな状況下においても前向きで居られる子っていうのは中々居ないもんで。だけど、そういう風になりたいって思う子は結構いるんじゃあないかと。うん、何を語ってるのか。今度というか、また小説かきたいなぁと思いました。至らない点が多すぎて、脱字やら誤字やらがたくさんたくさんで軽く痛いヮラ。でもまた、書きたいなァと思う。でゎ、こんな拙い小説を読んでくださる方、本当に感謝感激です。まぁいなかったらそれはそれで寂しいけど汗でゎMaleFriend「よぉ」「手嶋」「久しぶりだな、あん時いらいか」「うん」いざ顔を見ると何も言う言葉が見つからない自分が恨めしかった。「元気だった?」「うん、あたし」「何?」「あたし」言葉を待っている。きっとだからあたしがしっかり言葉にするまで待っていてくれる。そういうところがあたしは。「みんな高校別々に選んだ時点で別々の道に進んでいくんだってわかってたんだ」「うん」「あたしは、この2年間皆と離れて哀しいこと、辛いこともあったけど。一生もんの友達見つけることが出来た」「うん」「んで、そいつに言われて気付いたんだ。あたし今までずっと悲劇のヒロインぶってた。好きな奴に告白もしないで、そいつに彼女が出来たからって傷ついて泣いて。なんにも自分で行動して無いくせに、そういうとこだけは一丁前で」下を向いちゃいけない。あたしは逸らさないって決めたから。「あたしはあんたが好きだった。いつだって告白できるって、恐いってこの気持ち本当は友情と勘違いしたのかもしれないって、否定してた。手嶋を好きになるはず無いって。だけど違った。あんたはあたしを支えてくれた。あんたにはそういうつもり無かったかもしれないけど、あたしは救われた。一度や二度じゃない、何度も。ありがとう、あたしはあんたのそういうところが好きになった」「俺も好きだった。中学校の時からずっと。ずっとずっと好きで。あん時は俺子供だったから、なんも出来なくて。高橋のこと一途に思ってる是枝を見てることしか出来なくって。悔しくて仕様が無かった」鞄には二年前に貰った黒曜石。「だけど、それは何年も前の話でしょ?あたしは今更どうこうしたいっていってるわけじゃあない。只、前に進めないから。いつまで経ってもしこりのように残り続けるこの想いがあたしは痛くて仕様が無かったから。はい、これ」「これ、未だ持ってたんか」「返す」「それは、是枝にあげたもんだから」「だから返す。あたしはもう自分の弱さを跳ね返すことはしないから。逆に受け入れて、理解してあげようと思う」「好きだ、だけど無理」「解かってる、お互い変わったんだよ。あたしはまたあんたがいると駄目になる。好きすぎて駄目になる。だから、もしあたしちゃんと社会人になってちゃんと職について、自分で生きられる強さを身につけたら。それでもあんたを好きで居られたら、今度こそはあんたが結婚していようが、何していようが関係ない。不倫して、慰謝料請求されても仕留めてやる」「こぇぇ女」口元が緩んでいる。「だから要らない」「これどうすりゃあいいの?」「捨てるなり、そのままもってるとか。それはあたしのもんじゃあなくてあんたのものだから」「じゃあ、裏山にでも埋めてくる」「うん、じゃあ」「バイバイとか言うなよ、お前は友達でもあるんだからな」「最期まで、サンキュ」「また」「うん、また明日」きっと、今は元のように戻れない。それでも良いと思った。嘘でも何でも、この答えが未来に繋がっているようにとわざと「また明日」と使った。それでも。前のあたしとはもう違う。まだあたしにはやるべきことがある。手嶋がちゃんと向き合ってくれたようにあたしも向き合わなければならない。また、携帯電話の出番。「もしもし、貴樹」「是枝」「あんた、今から出てこれる?」「今、どこ居んの?」「お前ん家の隣の公園」「今すぐ行くから」数分も立たないうちに貴樹は来た。「散々、よく避けてくれたよな」「ごめん、今日は答えを出しに来た」「言えよ」「率直に言う。ごめん、あたしは無理。今は未だ忘れられないし、忘れることなんてしたくないから」「お前、ためらい無く振りやがって。かなりプライド傷ついたぞ。だけど、スッキリ。まぢで数ヶ月どころか数年便秘気味だったのが、腸内洗浄してすっきり快便、爽快ってかんじ」「相変わらず、下品な奴め」貴樹は笑った。笑って笑って笑った。「サンキュ」「うん」「これからどうすんの、手嶋のことは?」「うん、振られたのと、宣戦布告してきた」「何してきたんだよ」苦笑いで先を促そうとする。「次、またあってそれでも好きになっちゃうようだったら、あっちに奥さんがいようが奪うって言ってきた」「略奪愛かよ!!!!まぁ、そのほうがお前らしいじゃん」「サンキュッッ、じゃああたし、行くから」「どこに?」「失恋の痛手を治しに」「男か?」「月見詩夜だよ、酒飲みに行くんだ!!!!」「せいぜい、その童顔で補導されないようにな」「うるせぇ、じゃあね」「バイバイマイフレンド」男の癖に、いっぱい泪を溜めて。男の癖に笑顔が引き攣っていて。男の癖に、弱いところがそういうところがあたしは。寂しくて他の女と付き合っちゃうようなところが、人間らしくて。足掻いて、足掻いて足掻いてあたし達はこれからの道を探すんだろう。迷ったと思ったときも、吹雪で前が全然見えなくて心細い時も。あたしたちが未来の希望を捨てずに居る限り、希望はチャンスはやってくるものなんだと思う。ビュウっと吹いた風にのってひらり一枚の桜の花びらが飛んできた。まだ3月なのに。もう咲いてるんだ。早いなぁ。早い、時間が過ぎるのは早すぎる。「もしもし、詩夜」「あぁ、ちゃんと伝えた?」「うん」「そっか、あんたいい女だよ」「なんかあんたって人生悟ってるよね」「ババくさいってこと?」「ううん、酒のむかぁ!!!!」「お前のほうが、ババくせぇ」「うるさい、あたしは良い女だからいいの」その後、あたしは詩夜と飲んで飲んで飲みまくった。次の日起きた時の頭痛を想像すると恐ろしいものがあったけど。「是枝さん、本当に行くんですか?」「うん、決めたことだから」「もったいないなぁ、貴方みたいな人材が居なくなるのは凄く惜しい」「そこまでおっしゃって頂けるなんて身に余る光栄です。でもこれは学生の時からずっと決めていたことですから」社交辞令の言葉。あたしは今日この会社を退職する。理由は海外でもう一度勉強しなおしたいため。是枝麻里、24歳。眼を閉じて見るとたくさんのことを思い出す。特に高校生時代、恋が全てでだけどそれに終止符を打ったことで今のあたしがあるのだ。それでもやっぱり少し恥ずかしい。あれだけ必死になって何かを求めたことはきっとこの先一回あるかないかだと思う。「是枝」「手嶋、何?あたしたちって、結構腐れ縁だよね」「それも今日で最期だろ」「うん、だね。まぁいいや。最終確認でちょっとパスポートと財布位なきゃ困るし」がさがさとサブバックの中身を漁る。「お前、ずっと前の約束覚えてる?」「......何?」「俺、地球規模の大恋愛の末結婚するの結構夢なんだけど」「はっ?」「お互い、自分の足で立てるくらい強くなったし。それなりに恋愛経験もつんできたっしょ?お前、どうなの」「あたし、結婚願望無いんだけど」「別に、焦るもんじゃあないじゃん」「忙しくて、電話も出れないかも知んないんだけど」「だったら俺、そこそこ稼いでんだから休暇つかって会いに行くし」「あたし、恋人居るんだけど」「略奪する自信あるよ」「冗談だよ。あんたあたしで良いわけ?」「是枝でいいんじゃなくて、是枝がいいわけ」「初恋は実らないもんだけど、2度目の恋は実るもんだねぇ」「全く、俺は初恋なんですけど」茶化した言葉君の笑顔あたしはもう祈らない欲しいものは手に入れる守ってもらうその手はもういらないあたしが今度は守るからEND