テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:読書
またまた、犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖コンビのシリーズ。 今回はな~んと海外、マレーシアが舞台。 主な舞台はキャメロン・ハイランドという保養地で、2人の学生時代の友人がゲストハウスを経営しているという設定。 火村先生・・・ちゃんとアリス以外にもお友達がいたのねw 現地に住む日本人実業家の庭に放置されていたトレーラーハウスで、第一の事件。 窓やドアは、粘着テープで目張りされた密室。胸にナイフの刺さった死体はキャビネットの中。自殺か?他殺か? 現地に取材旅行に行っただけあって(羨ましい・・・)、観光ガイド的描写も多い。蛍ウォッチングなんかは「いいなぁ~行ってみたい」と思わせること必定。 30半ばの男2人に、こんなロマンチックなことをさせるなんて・・・w、と思っていたら、悪・犯罪論議が展開され、無粋かつ唐突なのだが、最後まで読むと、ラストのオチの伏線だったと気付く。 アリスの「サムライ・イングリッシュ」(要するに英語力不足)のせいで「×××××(聴き取り不能)」なんて部分も多いのだが、これも一応伏線になっている。 粘着テープ密室の真相は、ちょっとアクロバティックすぎるのでは?と思ったが、こんなケチをつけてしまう自分は、すっかり新本格にスレてしまったんだろう・・・。立て続けに有栖川作品読んでるし・・・。 クライマックスともいうべき真相披露の場面でも、いきなり逆上してベラベラしゃべりだす犯人とかモデルガンとか、ちょっと2時間サスペンスっぽい安っぽさが・・・。 その後に、ちゃんとひねりを加えてくれてるあたりは違うけど。 帰国までのタイムリミット付きで、真相究明に汲々とする火村&的外れ推理のアリスが見られるのは長編ならではだろう。 このあたりのやり取りは、相変わらずのラブラブぶり(違)ですw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.14 23:10:13
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