孤独の価値
自分はワガママな人間である。できるかぎり自分の自由にしたし、自分の自由にならないものには我慢ができない。自分のような人間が満足を得るためにはどう考えても孤独が最善解であるとしか考えられない。人は人と係わるたびに自由は制限されざるを得ないものである。別に人と係わることがいけないことだとは言わないが、あらゆる物事には良い面と悪い面があるものである。自由には孤独という代償が必要なのだろう。そもそも、最近は孤独を否定する傾向が強いが、仏陀をあげるまでもなく、遥か紀元前の昔より、孤独の価値は常に強調され続けてきたものである。特に、思想的、宗教的、哲学的な偉人は、その多くが、孤独、もしくは極めて限定的な交友の必要性を主張してきた。人間関係が悪いことであるわけではないが、何事にもマイナス面もあるだろう。良い悪いなどは視点の問題にすぎないのであるから、孤独にもまた当然価値はあるだろう。個人的には我儘な人間は孤独に生きたほうが我儘でいられると思う。まぁ、哲学者や宗教家が我儘だったのかどうかはわからないが。そもそも、なぜ人は社会的な動物なのだろう?それは、自己保存率あげるための遺伝子の戦略にすぎないのかもしれない。人にとって孤独と他人とどっちが重要かなんて、結局は誰にもわからないのである。