テーマ:暮らしを楽しむ(387797)
カテゴリ:歴史・文学など
次の書道教室の漢字の課題は、西晋の詩人左思の『招隠詩』の一節
・・・白雪停陰岡・・・ です。 そんなに長い詩ではないので、ここに全部のせてみます。 左思が生きていた時代(紀元300年頃)、西晋の国は国内では乱が起き、異民族の侵入もあったようです。それで、仕官するよりも、自然の中で生きていた方が良いよ、と歌っているみたいですね。 最後の行、「かんざしを投げ捨てたくなるよ」というのは、位を表す冠を留めたかんざしをなげるという意味なので、仕官して地位を得ることよりも、自然の中で生きていたくなる、ということだと思います。 この左思さんという人は、家柄が低く、容貌もどちらかというと醜く、またどもりだったとか。それで非社交的な生活をし、ひたすら文学に励んだそうです。でも、10年かけて書き上げた『三都賦』という詩があまりにも見事で大評判となり、洛陽では争って筆写されたために紙の値段があがってしまった、という話が、『洛陽の紙価を高からしめた』という言葉で残っています。 では、カッコいい書き下し文で。 ピンクの線を引いた部分は、よくわからないところ。「白雲」と書いてあるものと、「白雪」と書いてあるものがあるの。元の詩には、ちゃんと「白雪」と書いてあるのに、花が咲く季節に雪は変だと思った人が「雲」の間違いだと思ったのかもしれませんね。 1995年の東京女子大の講演録にも、ちゃんとこの「白雪」で解説されていましたから・・・ 漢詩の書き下し文は、声に出して読むと、うっとりします。カッコいい。 元の漢詩は、中国語で読むとこれまたカッコいい。きちんと詠じてもらうと、その響きにきっとうっとりしますよ。 では、お話変わって、文鳥sの登場です。 余った止まり木をT字型にしてとりつけたので、文鳥sは、いろんな場所に止まれるのが楽しいみたい。遊ぶのにあきると、私の姿がよく見える場所に陣取って、チュン! ピッ! と私を呼び、ひたすら見つめます。 それを見ると、つい出してあげたくなり、交代で連れてきます。 今日は、粟の穂を入れてあげました。これを見てもらうと、止まり木がいっぱいあるのがわかるでしょ? だから、高いところの粟も、高い位置の止まり木からは楽々食べることができるというわけ。 よかったね。 それから、卵は三個目が割れてからは、産んでいません。2個のまま。 巣を入れると、次々に卵を産んで体力を使い、寿命が縮むらしいので、このように、卵をプラケースに入れて、見えるところに置いています。 ころは3才、もちは2才。普通文鳥の寿命は8年から10年らしいので、元気で過ごせる時間が少しでも長くなるように、お世話したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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