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ザ・スーパー・ポップ宣言

甘茶ソウル百科3

甘茶ソウル百科事典の世界(3)
THE WORLD OF " ENCYCLOPEDIA OF SWEET SOUL " (3)

AMAHYAKU POST YOKO.jpg
画像は甘茶ソウル百科事典の販促用?DM



スウィート・ソウル・ベスト10 集計一覧

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【 SWEET SOUL DISC GUIDE 300 MOONY'S SELLECT編 】

【 MOONY'S 019 】 DYNAMICS / WHAT A SHAME '73
DYNAMICS.jpg
U.S.BLACK DISK GUIDE #255掲載のダイナミクスのセカンドアルバム。甘茶ソウル名盤の一枚。飛びっきりの極上甘茶があるというワケではないが、高水準甘茶が多く収録されているのでオススメ。特にこのグループは癖の無い爽やかな甘さが特徴なので甘茶初心者の方にも向いています。

2はリードとコーラスの絡みと曲構成がダイナミックなミディアム。6は邦題「心の航海」ってとこか。チト大掛かりな歌詞に見合った劇的な曲調が魅力的。シタールが鳴り響くスロウの7も感動的なバラード。9の夢見心地でソフトな肌触りなスロウも美味。

オリジナルアルバム収録は曲名の1-10までの10曲。CDではそれに11曲もの追加曲が収録されています。中でもスロウの「11.We're Gonna Be Together」の出来は素晴らしく、どうせ買うなら迷わずCDの方をどうぞ。尚、P-VINEからの日本盤CDの解説はフラミンゴの面々。また、U.S.BDGで久保田泰広氏のコメントしているコロンビア盤というのが2006年10月に山下達郎SSBでオンエアされた「WE FOUND LOVE (Columbia 10666) '77」。この曲のB面の「You Can Make It If You Try」もやはりグレイドの高いミディアムで彼等の代表曲として外せないが両曲とも残念ながら本CDには収録されていません。

試聴はこちらで。またWEB上では既に多くの方がこのアルバムをレビューされています。Golden Age Of Soul Musicさんからどうぞ。

(偏差値65以上)
(偏差値61以上)
(偏差値60)

1. What A Shame (甘茶偏差値61)
2. She's For Real (Bless You) (甘茶偏差値62)
3. Let Me Be Your Friend (甘茶偏差値61)
4. You'll Never Find A Man Like Me
5. Woe Is Me
6. Voyage Through The Mind (甘茶偏差値66)
7. You're The Only One (甘茶偏差値64)
8. Funky Key
9. Count Your Chips (甘茶偏差値64)
10. Shucks I Love You
11. We're Gonna Be Together (甘茶偏差値63)
12. Show The World (We Can Do It)
13. Sweet Games Of Love
14. Let's Start All Over
15. Baby, Baby I Love You
16. I've Been Blessed
17. I'm Thinking
18. Beautiful Music (Makes You Dance) (Music & Gang)
19. Beautiful Music (Makes You Dance) (Music & Gang In Vers)
20. Beautiful Music (Makes You Dance) (Music Only)
21. Get Myself High

【 MOONY'S 041 】 TERRY HUFF & SPECIAL DELIVERY / THE LONELY ONE '76 甘百P.57

terry huff

甘茶ソウル界の異才、テリーハフの痛々しいファルセットが堪能出来る76年の作品。本アルバム収録曲で彼等の代表曲「I DESTROYED YOUR LOVE PART 1&2」はそんなテリーハフの痛さが全開の、甘茶ソウル百科事典に記載されている曲の中でも一際異彩を放つ異色作。恋愛絡みでの自己のナイーブな心情を、感情の赴くままに声高らかにファルセットで歌い上げていく。それが痛く、痛ーく聴く者に突き刺さります。

著名なイラストレーターの永井博氏はこの曲の魅力に取り付かれたお一人で、友人知人にこのレコードを何枚も配りまくったそうな。1990年代に氏がDJをしていた番組の最終回でもこのアルバムから何曲もオンエアしていました。氏にとってテリーハフの心の叫びは他人とは思えない、自分自身のそれと同一のものと感じられたのでしょう。

私、個人としてはテリーハフの心情・ナイーブさ、心の叫びを理解または解釈することは出来ますが、決して永井氏のように自己同一視は出来ない。幸か不幸か私はテリーハフほどナイーブな人間ではないのです。従って、「うんうん、分かる分かる。お前の気持ちは自分の事のようによーく分かるよ。今晩は二人で朝まで飲みあかそう。」とはならなくて、「テリーハフの心の叫びは美味しいなあ。思いっきり泣け、叫べ、わめけ、それこそが私の酒のツマミになるのじゃあ!」となるのですね。

同じようにナイーブな心の叫びを「自己同一視は出来ない」けど「美味しく」感じるアーチストとして真っ先に思い浮かぶのは、80年代初期のイギリスのネオアコバンド、ORANGE JUICEの1STアルバム「YOU CAN'T HIDE YOUR LOVE FOREVER '82」におけるEDWYN COLLINS君。(AL GREENの「L.O.V.E. LOVE」のカバー収録)この両者を並べて語る人にお目にかかったことはないけれど、「ナイーブな人間が過剰なまでに心情を吐露する」という点において両者はかなりシンクロします。従ってテリーハフのこのアルバムが好きな方は是非「ORANGE JUICE / YOU CAN'T HIDE YOUR LOVE FOREVER」を聴いてみて下さい。

さて、ではこのタイプのシンガーはソウル界には他にいないのか?と辺りを見回しても私はパッと思い浮かべることは出来ません。80年代に入ると尚更で、所謂80年代以降のR&B/ブラコンにおいては、残念ながらこのようなスタイルそのものが廃れてしまったように思われます。(単に私が無知なだけかも知れません。知ってる方、教えて!)

しかし長い時代を経て90年代後半に入ってから、甘茶ソウル百科事典でも湯村輝彦氏が多く取り上げているギャングスタ・ラップに、このテリーハフの痛さ全開スタイルが受け継がれていると感じます。そこでは、荒んだギャングスタ生活に打ちひしがれたならず者達の心からの叫び声を、テリーハフのものと同様に堪能することが出来るのです。

【 MOONY'S 050 】 CWCP / YOU BLEW MY MIND (DAN JOHN 2468)'81

cwcp.jpg

甘茶ソウル百科事典のインデックスには表示は無いですが、MOONY'S SELLECT 050のDANNY JOHNSONのところで紹介されている曲です。(2007.02.11に山下達郎SSBでオンエアされました。)DANNY JOHNSONは一時期CHI-LITESでリードを務めたこともあるそうですね。この曲はそんな彼のグループ?としてのシングル曲。出だしのきれいなエレピの響きなど結構作りこんだバックサウンドだけど少しシンセ音なんかは邪魔な感じ。まあ、そんなことよりも聞かせどころはコーラスとハモる甘いサビのメロディ。ちょっと大味ですけどなかなか洗練された都会的味わいのある甘茶ソウル名曲です。しかし、このDAN JOHNなるレーベル名はDANNY JOHNSONからとったものなんだろうなあ。尚、お寄せ頂いた情報によりますと、同じ曲で、

Joe Martin / YOU BLEW MY MIND (Interplanetary-1001)'78

というのがあり、曲の冒頭に女性の泣き声から男女の会話のナレーションが入り、甘くソフトなテナーボイスに女性バックコーラス(Barbara Acklin)が入るドリーミィーなバラッドに仕上がっているそうです。プロデューサーは共にRayford Hallだそうです。

【 MOONY'S 060 】 SKIP MAHOANEY & THE CASUALS BILLY'S 056
SKIP
SKIP MAHOANEY & THE CASUALS / YOUR FUNNY MOODS (DC INT. 3001) '74
SKIP MAHOANEY & THE CASUALS / LAND OF LOVE (A-BET 410 ) '76
(それぞれ P-VINE より PCD-2882,2883 として日本盤が出ています。)

彼等の1ST,2NDにあたるこの二枚のALBUMは甘茶を語る上で絶対に欠かせませんが、やはり甘百では両者ともきっちりと取り上げられていますね。出来の方も甲乙つけ難く、どちらもマストとしか言いようがないです。

私の大好きな SKIP MAHOANEY & THE CASUALS の甘茶曲を順に並べると、
1.WHERE EVER YOU GO - 「LAND OF LOVE」収録
2.YOUR FUNNY MOODS - 「YOUR FUNNY MOODS」収録
3.SEEMS LIKE THE LOVE WE HAD IS DEAD AND GONE - 「YOUR FUNNY MOODS」収録
4.LAND OF LOVE - 「LAND OF LOVE」収録
5.I NEED YOUR LOVE - 「YOUR FUNNY MOODS」収録
となります。

最も大好きなWHERE EVER YOU GO は私の好きな甘茶曲の十指に入る程で、つまり既に私の体の一部として機能してしまっているほど大切な曲です。特にこの曲が担当する主な機能は「好き」という感情、そしてその感情を持った時等に胸をキュンと締め付ける機能及び幸福感や満足感などです。

そういった「幸せいっぱい感」等を私に植え付け、育て上げ、磨きをかけたのがこの曲でして、そして勿論今でもちょくちょくこの曲を聴くたびに胸を締め付けられ、幸福感で満たされるのです。きっと生涯を共にする曲なんだろうなと思いますし、死んでしまうその瞬間にもこの曲が聴けたら思わずニッコリしてしまうんだろうな、なんてね。

YOUR FUNNY MOODS になると多少客観的に聴けるけど、それでも「好き」という感情が何よりも先に出てきてしまう大切な曲。天国でもさまよっているかの様なふわふわ感が、やはりどうしようもなく幸福感や「満たされている」という感覚を与えてくれます。という訳でここまでの二曲は私のかけがいのない宝物。

I NEED YOUR LOVE は海鳥と波の音の入る擬音甘茶の大傑作ですが、個人的にはあまりリアリティを感じなくなってきます。かなり客観的にひとつの作品として楽しむ事が出来ます。でもきっと彼等の作品の中では一番人気が高いのがこの曲なんだろうなー。

【 MOONY'S 067 】 MODULATIONS / LOVE AT LAST P.95,242 U.S.BDG 275
MODULA
MODULATIONS『IT'S ROUGH OUT HERE』'75 (UK-SEQUEL 628)

(1)ROUGH OUT HERE (2)HEAD ON COLLISION WITH HEARTBREAK(3)LOVE AT LAST (4)I'LL ALWAYS LOVE YOU(5)I'M HOPELESSLY IN LOVE (6)I CAN'T FIGHT YOUR LOVE(7)WORTH YOUR WEIGHT IN GOLD (8)THOSE WERE THE BEST DAYS OF MY LIFE (9)SHARE WHAT YOU GOT KEEP WHAT YOU NEED (10)WHAT GOOD AM I(11)YOUR LOVE HAS ME LOCKED UP

まずはなんといっても(3)LOVE AT LAST である。このブログの主旨「ポップ」という概念に見合った最高の甘茶フィリーダンサーだ。タイトなドラムと躍動感のあるリズム、乾いた華麗なストリングスは来るべき明るい未来を約束し、どこまでも澄み切っている。高揚感を感じさせながらもどことなく切なくさせるコーラスは甘茶ソウルのマナーをしっかり守っている。メリハリの効いたちょっと凝った歌いまわしのボーカル。これで体が動かないはずがありません。踊れます。しかも泣けます。泣きながら踊れる甘茶フィリーダンサーのNO.1ソングです。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(泣き踊り)ポップ偏差値合計
68991010107574


(6)I CAN'T FIGHT YOUR LOVE
も及第点を与えられる同じ流れのダンサー。

そんなこんなで踊りつかれた後、ソファで横たわっている頃には、
(8)THOSE WERE THE BEST DAYS OF MY LIFE
(10)WHAT GOOD AM I
の両甘茶曲でシタールがビヨンビヨンと鳴り響き始めます。特に後者のシタールのヨレヨレした感じは甘茶なコーラスと絡んで最高に魅力的です。ダンサー最高、甘茶良しの見事なアルバムです。

【 MOONY'S 075 】 OVATIONS / YOU KEEP ME HANGING ON (CHESS 2176)'75
OVATIONS SWEET THING 2.JPG

日本編集盤の「SWEET THING LP(VIVID VS-1025)'81」にも「JUST ENOUGH TO KEEP ME HANGIN' ON」と曲名を変えて収録。このLPは甘茶ソウル百科事典MOONY'S SELLECT 075で取り上げられているし、U.S.BDG #104でも少し触れられている。然しながらこの傑作甘茶曲についてはどちらも一切コメントなし(ていうか無視?)です。更にこの曲が無性に好きという甘茶ファンにも出会った記憶がない。なんでやねん?個人的にこの曲は、「WALK AWAY FROM LOVE」、「SOMETIMES WHEN WE TOUCH」と並んでカバーバージョンの多い世界三大黄金旋律曲の一つだと思っているのですが、こんな状況では無条件に「みんな大好き!YOU KEEP ME HANGING ON」と断言出来ないではないですか。この曲が三度の飯より好きという方、いらっしゃいませんか?

本来が深い情感と甘い黄金旋律を持った曲ですが、オヴェイションズのリード、ルイ・ウィリアムスのねっちょりとした熱のこもった歌いこみはこの曲と抜群の相性を示し、本来の持ち味を100%以上に引き出す相乗効果を生み出しています。曲良し、歌良しで甘ーく心の奥深くに染み渡ります。2分55秒と短いのが切ないですね。

このオヴェイションズの傑作カバーのオリジナルは、1964年のRay Sanders & Irene Bell。作詞作曲はBuddy Mize/Ira Allen。「It's true you have me twisted round your finger」と歌いだす曲です。VANILLA FUDGE版やSUPREMES版とは違いますのでお間違いなく。曲名は「JUST ENOUGH YOU KEEP ME HANGIN' ON」、「HANGIN' ON」、「YOU KEEP ME HANGIN' ON」、「JUST ENOUGH」など様々です。ちょっと調べたところ次の方々が演ってます。どうもカントリー系の方が多い気がしますのでオリジナルはカントリーなのかも。(*は既聴曲です。)

1.Ray Sanders & Irene Bell (Stadium)'64
2.Gosdin Brothers (Bakersfield International 1002)'67 Billboard's Country chart #37
3.Leon Ashley & Margie Singleton '67 idem
* 4.Joe Simon / YOU KEEP ME HANGIN' ON (Sound Stage 2608)'68 Billboard's Hot 100 #25 「No Sad Songs」収録 SOUL
5.Billy Vera '68
6.Waylon Jennings '68
7.Cher '69
8.Conway Twitty & Loretta Lynn '71
9.Roy Clark '71
* 10.Ann Peebles / (YOU KEEP ME) HANGING ON (LIVE)'74 「BRAND NEW CLASSICS」 収録 SOUL
* 11.CLIFF RICHARD / (YOU KEEP ME) HANGIN' ON '74 POPULAR
* 12.OVATIONS / YOU KEEP ME HANGING ON (CHESS 2176)'75
13.Vern Gosdin (Elektra 45353)'76 Billboard's Country chart #16
14.Lane Brody (Liberty B-1519)'84 Billboard's Country chart #59
* 15.JUNIOR SOUL / YOU KEEP ME HANGING ON 12"(ROHIT 531)'87? 「JUNIOR SOUL CLASSIC」収録 REGGAE (GREAT!!!)
16.Paul Carrack '93
* 17.Linda Thompson / JUST ENOUGH TO KEEP ME HANGING ON '85 「One Clear Moment」収録
18.Robert Burgeis (aRcd Records, forthcoming?)
* 19.CAROL BROWN / JUST ENOUGH YOU KEEP ME HANGING ON (12" MIX) REGGAE
* 20.DAVID ISAACS / JUST ENOUGH (TO KEEP ME HANGING ON) REGGAE

4はソウルファンには御馴染みの黒人シンガー。歌いこみ、サウンドとも薄味でちと物足りないが女性コーラスがなかなか切なくいい味を出していて及第点。10はレディソウル。音数少なくジャズのクラブシンガーのような雰囲気。歌い方もあっさりとしていてソウルものとしては物足りない。11は有名な白人シンガーで曲調はカントリーっぽい感じ。OVATIONS版と違いあっさりとした味付けで平和な空気が漂い、こういうのもまたこの曲の魅力の一つか。15はレゲエでこの12"版もまたOVATIONS版に負けず劣らずの素晴らしい内容。近日レビュー予定です。17は白人女性シンガーかな。元歌を知らないで恐縮なのだが、有名なJoe Simonの歌い方やメロディなどからは少し斜に構えた歌いまわしが気にいらない。ただし全体としては素直で忠実なサウンドで、この曲の入門編としてはいいかも知れない。19、20はレゲエで凡庸な内容。

どんなジャンルの曲なのかさっぱり分からないものもありますが、カントリー、ソウル、レゲエ、などジャンルは様々ですね。いつか全曲制覇してみたいものです。内容、出来、他の方のカバーなどご存知の方いらっしゃいましたら教えて下さい。

因みに、こういったカバー曲やそのオリジナル曲を調べるのにとっても便利なサイト↓があります。

second hand songs

THE ORIGINALS BY ARNOLD RYPENS

【 MOONY'S 078 】 PRESIDENTS / 5-10-15-20-25-30 YEARS OF LOVE P.10,76,247
PRESIDENTS
PRESIDENTS / 5-10-15-20-25-30 YEARS OF LOVE LP(SUSSEX 7005)'70

A(1)5-10-15-20 (2)SWEET MAGIC (3)FOR YOU (4)FIDDLE DE DE (5)WHY ARE YOU SO GOOD TO ME (6)THIS IS MY DREAM WORLD
B(1)TRIANGLE OF LOVE (2)GIRL YOU CHEATED ON ME (3)HOW CAN YOU SAY YOU'RE LEAVIN' (4)IT'S ALL OVER (5)I'M STILL DANCING (6)GOTTA KEEP MOVIN'

甘茶PRODUCER 四天王の一人、VAN MCCOYの傑作作品。ぱっと聴くとポップスともとれる軽快さはPRESIDENTSの持つ個性をかなりうまく引き出したといえる。

A(1)5-10-15-20 , A(2)SWEET MAGIC , B(5)I'M STILL DANCING で聴ける瑞々しさはどうだ。CHICAGO GANGSTERS が A(1)5-10-15-20 をカバーしてるけど、私は断然 PRESIDENTS の方。以前このグループを青春ソウル、ネオアコソウルと形容したことがあるが、まさに青春の甘酸っぱさと痛み、瑞々しさを満喫できると思う。

ネオアコという表現は一部の日本人が流行らせた、イギリスのパンク以降に発生してきたギターポップバンドの俗称だが、例えば、ORANGE JUICE , AZTEC CAMERA , FRIENDS AGAIN など幾つかのバンドは、その1ST ALBUM で奇跡的に昇華させた、若さだけが持ち得る瑞々しさを2ND ALBUM 以降では、どんどん失っていった。その辺の音をリアルタイムに聞いていた当時、「なんてイギリス人ってのは老け込むのが早いんだろう」と友人と語りあったものです。

で、こちらのPRESIDENTSも同じように「大人に」なってしまう。(もっともANACOSTIA自体かなり甘茶度も高くこれはこれで、それなりの魅力を持っており、別のグループとして見た場合、かなりのポイントを与えることはできる。)

で、その変身がグループの解散だったのか、はたまた単なる改名だったのかは知りませんが、結果的に名前を変えたのは大正解。そうすることによって PRESIDENTS という名前が、その輝きを失う事が永遠に無くなったのだもの。

という訳で、ここを偶然お読みになられたFLIPPER'S GUITARやギターポップなどお好きなお方、この甘茶ソウルグループPRESIDENTSはオススメですよ。

【 MOONY'S 087 】

SOUL GENERATION / BEYOND BODY & SOUL '72 (EBONY SOUND 2000 / PCD-2321)

soul generation

甘茶ソウル史上に残る金字塔。個人的にはNO.1アルバムだと思ってます。なにせ名曲がゴロゴロしてます。キャッチーで分かりやすい万人受けするメロディなのに飽きのこない奥深い味わいがあるのが名盤たる所以でしょう。日本盤のライナーはご存知フラミンゴの御三人。自分の嗜好でああだこうだと勝手に偏差値つけてますが、好みは百人百様でしょうね。ホントどの曲も素晴らしいです。

2は切々とした歌と感極まった遠吠え、そこに絡む淡々とした語りや甘いピアノの調べが美味すぎて、心の一番奥深くからため息が漏れてしまいます。邦題は「あなた色に染めて」。4は「FREE SOUL ACTIONS」にも橋本徹氏が選曲した69年のRASCALSの超凄名曲のカバーだけど、残念ながら原曲には数段劣る出来。この曲だったらテリーハフなら勝負になったのでは。5は邦題「もしも一億一千七百万円あったなら、、、(2006年11月現在)」で現代では少々額が低いからかメロディのトキメキ度もいまいち低い気がするが、クリフパーキンスの悶えるファルセット部分は素晴らしい。

6は出だしの遠吠えが胸掻き毟る絶品で大仰で劇的なメロディは邦題「涙の航海」に負けない素晴らしいもの。西海岸のフュージョングループ、クルセイダーズ系のバックの演奏も見事です。10は暗く悲しいムードで邦題は「捧げます、この心・この体」でどうだ。グロッケンの煌く音もきれいだねえ。なお、このCD版にはボーナストラックが4曲入ってまして、その中のVAN MCCOY作の14は珍しい甘茶ミディアムで甘さとウォーキンテンポがうまくマッチしたこれまたナイスな出来。NOT ON LP時代は相当人気だったのでは?と推測しますが、、、。3分弱と短く、展開が少し淡白なのが残念。邦題は「神よ奇跡を - ファル男の祈り」じゃ駄目?

1 Super Fine
2 In Your Way (甘茶偏差値74)
3 Wait So Long
4 Ray Of Hope
5 Million Dollars (甘茶偏差値64)
6 Sailing (甘茶偏差値72)
7 Young Bird
8 Black Man
9 Sweet Thing
10 That's The Way It's Got To Be (Body & Soul) (甘茶偏差値64)
11 Mandingo Woman (CD Bonus Tracks)
12 I Wonder What She's Doin' (CD Bonus Tracks)
13 Key To Your Heart (CD Bonus Tracks)
14 Praying For A Miracle (CD Bonus Tracks) (甘茶偏差値65)











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