ブランヴェール ~七飯町大川~
函館からR5を北上する。大中山駅手前あたり、右手に見える「しのだストア」を右折する。逆に左折すると、中華料理店の四川、更にアップル温泉へと続く。住宅街を山側へと上っていくと、忽然と都会的センスの建造物が左手に現れる。 ランチは、\2,000/\2,500/\3,000の3コースのみ。夏休み期間中とは言え、平日の今日13時前に、ほぼ満席の状態だ。\2,500のコースに決める。最近の我の昼食1w分に相当する金額だ。またいくら記憶を辿っても、アルコール抜きの昼食で、これだけの費用をかけた覚えは無かった。これまでのわが人生最大の昼食。 メインを、妻は松前産の平目、我は猪ロースの炭火焼を選択する。まず、前菜はカニとクスクス?のサラダ。クスクスって何だろう?でも美味い、サラダのみならず周辺に添えられた各種の野菜達も、生だったり揚げられていたり漬けられていたり、そしてソースとのバランスで、実に繊細な味わいだ。但し、フレンチコース系を食す機会が少ない我には、その食材さえ何なのかわからず、もっともらしい解説や描写が出来ない。 続いてスープ。七飯産とうもろこしの冷製スープ。スゴイ甘み、勿論自然のとうもろこしの甘みに圧倒される。 メインのナイフとフォークが運ばれる。平目料理はナイフ兼用っぽいスプーン。肉料理はナイフが運ばれる。注文は全て我が行っており、どちらが平目で、どちらが猪か、お店のスタッフには伝えていなかったのだが、我に対しては、当たり前と言わんばかりにナイフが運ばれる。多分、そうだろうとは思っても、一応形だけでも客に確認するのが礼儀ってモンだろう。しかし、きっとどこからどうみても、我の方が猪を食べそうに見えたのだろう、と思っていると可笑しくなってきた。 猪のロースは豚のそれに似ている。肉の繊維/密度がやや豚より密な印象を受けた。固いのとは違う、密度が詰まってるって感じ。脂身のところと一緒に食べると、豚のロース同様で美味い。 メインを食べ終えたところで、スタッフの方から席の移動を勧められる。お店の中庭が見える窓際の席を案内される。このような気配りが、ごく自然に出来るようになっていると感じる。中庭がキレイだ。しかし、奥の席に移動した事で、暑くて汗をかきはじめる。すると、スタッフの方がきてだまって、エアコンのスイッチを入れてくれる。なんだか、どこに行っても汗をかいている気がする。 デザートが、また美味い。桃とココナッツとベリーソースが、うまく協調している。チョコも美味い。その美味さは、昼食後しばらくスズボクに行きたい気持ちが消えていた事からも証明される。次回は、思い切ってディナーに行ってみたいお店だ。