カテゴリ:投資戦略の比較検討
売上 - コスト = 利益
売上 - コスト = 利益 (大事なことなので2回(ry ・・・のっけから何を書いてんだと思われたでしょうか。 売上高からコストを差し引いた金額が利益となるのはビジネスの基本の基本であり、売上高が伸びれば伸びるほど、あるいはコストが削減されれば削減されるほど、企業の業績は優れたものになります。 で、最近ですがファイナンスの入門書を読んでおりまして、そこで株式投資においても「売上」と「コスト」に該当するような概念が存在することを知りました。 その概念とは、投下資本利益率(ROIC)と加重平均資本コスト(WACC)というものです。 僕に詳細に分かりやすく説明する能力は無いので、内容はリンク先の素敵なサイトや各種参考書を参照していただきたいのですが、端的にいうと以下のような感じになります。 投下資本利益率(ROIC)とは、投下資本(株主資本+有利子負債)の金額に対し、いくらの収益を上げたかという指標です。株式投資を行う際には、株主資本の金額を時価で算定するらしく、PBRの高い銘柄ほど投下資本の金額が大きくなり、利益率が下がるという特徴があります。 加重平均資本コスト(WACC)とは、株主資本に対し投資家が求めているリターンを「資本コスト」、有利子負債に対し債権者が求めているリターンを「負債コスト」とし、それを加重平均した数値になります。 この時、資本コストは「リスクフリー・レート」、「リスクプレミアム」、「株式のβ値」などを変数として数値が上下します。負債コストについては、借入金の利率をベースに、法人税の節税効果を調整して算定されます。 で、投下資本利益率(ROIC)から加重平均資本コスト(WACC)を差し引いた率・額が、理論上で投資家の受け取る超過リターンとなるのだそうです。 売上-コスト=利益 となるように、 ROIC-WACC=投資家にとっての超過収益 となるのですね。 ■ ■ で、自分のポートフォリオに組み込まれている銘柄についてWACCとROICを試算してみました。この時、リスクフリーレートとリスクプレミアムは保守的なほうが良いと思ったので、それぞれ2.0%と6.0%として計算。借入金利は暫定的に3.0%としました。 すると、いくつかの保有銘柄についてROICがWACCを下回っていることが判明しました。 ○第一三共 ○住友商事 これらの銘柄については、売却をしてその資金をインデックスに振り向けたほうが成績がよくなるっぽいです。どうしたもんかなぁ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.17 21:05:33
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