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2013.05.06
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 スマホ向けゲームの「パズドラ」がスマッシュヒットしたガンホー(3765)について、2ヶ月ほど前にその暴騰っぷりをネタにした日記を書いたのですが、そこから更に株価が3倍ほど上昇しまして、時価総額は遂に1兆円を突破してきました。

 これは、米国最大のゲーム会社であるエレクトロニック・アーツを超え、世界最大のゲーム会社任天堂(7974)の1.5兆円に迫る水準となっています。

 直近の業績を見ると、今年2月の月次売上高(単体ベース)が約100億円となったとIRに出ており、現在のペースが年間を通じて続けば、売上高1,200億円、営業利益は600億円を突破する可能性も出てきています。
 しかし、これでも当期利益は税引き後で360億円程度(税率40%)、予想PERは28倍を超えます。株価は行き過ぎており、空売りの対象としては魅力的な銘柄となってきました。
(なお、ガンホーを空売りする方法については、こちらをご参照ください)


 現在のガンホーは、更なる成長への期待感に株価が支えられているため、期待外れの減収・減益決算が出てきた段階で、株価も暴落する可能性が非常に高くなっています。

 他方、空売りという取引は基本的にリスクが高く、「買いは家まで、売りは命まで」という格言に代表されるように、損失が無限大になる危険があります。
 従って、ガンホーの空売りで利益を上げるために重要になるのは、「いつ、パズドラへの熱狂が冷めて、アクティブユーザーが減少するか」を正確に把握することだと考えられます。


 ここで僕が今注目しているのが、ヤフオクにおける「パズドラアカウントの落札相場」です。

■ ■


 こんな記事を書いていますが、僕自身はパズドラを楽しんでプレイしています。

 このゲームは、モンスターカードを集め・育てながら、難しいダンジョンをクリアしていく・・・というようなものです。モンスターの数は600種類以上が用意されており、ゆるキャラのようなカワイイ系から、カッコイイ燃え系、大きいお友達向けの萌え系等広く取り揃えられています。

 で、強くて絵柄が魅力的なモンスターほど手に入りづらくなっており、ひとたび「このカードが欲しい!!」「このボスを倒したい!!」となってしまうと、ガシャ(くじびき)を引くためや体力を回復するために魔法石というアイテムを購入しなくてはならなくなる・・・という仕掛けになってます。


 さて、上述したヤフオクに出品される「パズドラのアカウント」というのは、多額の課金をしないと手に入らないレアカードを持っているユーザーが、諸事情でゲームを止めるため、そのデータを欲しい人に譲り渡すものです。

 つまり、パズドラアカウントのヤフオクにおける取引データを見ることで、

・パズドラに飽きてプレイを止める重課金ユーザーがどれくらいいるか

・手に入りにくいレアカードに対してどれくらいの価格が付いているのか

・レアカードを欲しいと思う入札者がどれくらいいるか

・・・といったことを、感覚ではなく、定量化された情報として把握することが出来るのです。


 下記は、ネットオークションの取引データを提供している「オークファン」のデータを元に、
「パズドラアカウントの落札数」「落札平均価格」「落札あたりの入札数」を10日ごとにプロットしたグラフになります。
(関係ありませんが、オークファン(3674)といえば、この4月に上場したIPO銘柄ですね。)


1.落札件数

1.落札数.png

 まず、最初のグラフは、ヤフオクでのアカウントの落札件数です。
 最初の取引は12年11月中旬に約定しており、以降、右肩上がりで推移しています。

 サービス開始から時間が経過し、次第にプレイを止める人が増えるのは至極当然の流れといえるでしょう。



2.落札価格

2.平均単価.png

 次のグラフは、パズドラアカウントの平均落札価格です。
 出品の少なかった最初の頃は価格のブレが激しくなっていますが、年明け以降はおよそ12,500円~25,000円の範囲で推移しています。

 価格はやや下落傾向にあるといえそうですが、はっきりと値崩れしているとはいえない状況です。
 所有しているカードの種類によっても価格は上下しますが、平均価格が10,000円を継続して割り込んできたら、パズドラのカードの魅力も落ちてきているといえるのではないでしょうか。



3.落札当たりの入札数

3.落札当たりの入札数.png

 最後のグラフは、1件の落札当たりにどれくらいの入札がされているかを示したグラフです。

 これを見ると、およそ1件の落札に対して7~12件の入札がされている状況であり、アカウントの出品が増えているにも関わらず、はっきりとした下落傾向は見えません。

 パズドラのプレイを止める人は増えているが、新たに始めている人&レアカードを欲しい人も同じ位増えている・・・といえるのではないでしょうか。



 以上をふまえると、将来的に入札者と落札者のバランスが崩れ、アカウントの相場が更に下がってくれば、それは「パズドラ」のゲームとしての人気が低下してきている証拠といえます。

 また、注意する点としては、ソーシャルゲームではユーザー同士でのトレード機能が実装されているゲームが多く、パズドラでも同様の機能が実装された場合、ヤフオクでの取引データにも影響が出る可能性があります。


■ ■

 僕は基本的に空売りはせず、買いオンリーで投資をしてきた人間なのですが、パズドラ人気に翳りが見える一方で、ガンホーの株価が更に上昇するようならば、
こういうネタで取引をしてみようかと思い始めています。


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最終更新日  2013.05.06 19:54:38
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