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12人全員の無罪が確定した03年の鹿児島県議選をめぐる公職選挙法違反事件で、県警と鹿児島地検が04年に公判対策を協議した際、自白したとされる元被告らの供述の矛盾が明らかにわかる捜査資料を公判に提出しないで済むように口裏合わせをしていた疑いが強いことが6日、分かった。捜査資料について検察側が「(資料は)死んでも出さない」と表明すると、県警側が「(裁判に)出たら、(事件が)飛ぶ」と応じていた。捜査関係者は「県警はもちろん、地検もこの時点で『でっちあげ事件』と認識していたはずだ」と言っている。
口裏合わせのやりとりは、朝日新聞が入手した県警の内部文書「鹿児島地検との協議結果について」に明記されている。文書は、一連の捜査を指揮していた県警捜査2課の警部から上司の捜査2課長にあてたもの。 それによると、協議は04年11月9日に鹿児島地検4階の小会議室で行われた。警部が公判に証人として出廷する直前で、その際の想定問答などについて打ち合わせるため検事2人と警部や刑事部参事官らが出席した。 特に問題になったのは、警察が容疑者や参考人の取り調べ時に供述内容の要旨などを書き残しておく「取調小票(こひょう)」の扱いだった。裁判で証拠とされる調書は、小票をもとに供述などを記したものであるケースがほとんどだという。 起訴事実は、元被告6人の「自白調書」をもとに買収会合は4回だとされていたが、捜査関係者によると、問題の小票には買収会合は「4回」「7回」「10回」のほか、さらに多数回開かれたなどと記録されている。これが公になると、すでに公判に提出していた調書や他の捜査員の証言と矛盾が生じることを当時の県警と地検は恐れていたという。 検事は小票について「死んでも(法廷に)出さないつもり」「心配なのは、小票が弁護団に漏れていないかどうかだ」「事実関係は調書の方が絶対であると(警部に)証言してもらう」などと発言。これに対し、警部は「小票が出たら、(事件が)飛ぶ」と述べ、県警幹部も「絶対に提出しないという方向性の堅持を」などと検事に依頼した。 結局、検察側が恐れていた弁護側からの証拠開示請求がなく、小票は公判に提出されなかった。 文書について県警は「一般的に県警と地検が打ち合わせをすることはあるが、今回の件は分からない」とコメント。地検は「個別の案件には答えない」としている。 『朝日』四月七日 明石歩道橋裁判で、裁判長が異例の指摘をしたと報道されたのは昨日だった。 起訴されているのは現場責任者だけであって、明石警察の署長・副所長といった幹部クラスは起訴されていない。検察審査会が二度にわたって「起訴すべきである」との意見をつけたにもかかわらず、である。 当時の報道と記録を読むと、明石警察には危険を報せる情報が殺到しており、モニターの画面にもそれは映っていた。明石警察の署長も副署長もそのことは十分に知っていながら何もしなかった。 それでも検察は起訴をしていない。 裁判長から他に責任者がいるはずだと指摘されても、かえるの面にションベンである。 私の場合、高村薫さんの『マークスの山』を読んで以来、警察内部の対立、縄張り争い、手柄の横取りなど、人間社会によく見られる現象が警察内部でも同じように、いや、それ以上に激烈にあることを知った。検察もそういうことか。 鹿児島県警と、地検のやっていることは、「談合」「証拠隠し」「隠蔽」「口裏あわせ」ではないのか?彼らが普段調べている『犯罪者』どもがおやりになっている事をそっくりそのまま「取り調べ側」がやっているわけだ。 取り調べていると、相手に似てくる・・というけれどね。 県警と地検を誰が調べる?幹部を全員引っくくって誰が調べる?警察庁か? それぐらいやったらどうなんだ?それぐらいの厳しさがなくてどうする。 『死んでも出さないつもり』か。面子の方が真実よりも、命よりも大切なんだ。そういう職業意識を持ってる奴が検事を続けていていいのか? 『淀五郎』という落語がある。 判官をやるはずだった役者の急病で、淀五郎という家柄も何もない役者が、由良之助を演じる団蔵に見込まれて抜擢される。しかし、見せ場の判官切腹の場で、団蔵は淀五郎の腹の切り方が気に入らないものだから、判官の傍にいかない。 恥をかかされた淀五郎は、団蔵に、「どう切ればいいのでしょうか」と訊ねにいく。 腹の切り方が悪いとおっしゃいましたが、どう切ればいいんでしょうか? 本当に切りゃいいんだよ。 本当に切ったら・・・死にますが・・。 死んだらいいんだよ。下手な役者なんて生きててもしょうがねえゃ。 付け加える事は何にもない。 クリスマスローズです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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