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テーマ:アニメあれこれ(26434)
カテゴリ:★アニメ・本・映画
その学校のそのクラスには、誰にも話してはならない「秘密」がある。 死者は誰? 綾辻行人の学園ミステリー&ホラーの第6話。 #06 Face to face -二人- 後編 前編に引き続きご覧ください(ひとつ前にあります) ・第二図書室司書の千曳さんの話の続き ![]() そう、26年前の夜見山岬君は、この写真の右隅にみんなと一緒に写っていた。そして始まってしまった。 「これは、呪いじゃない。現象だ。何者かの悪意はどこにもないんだ。ただ単にそれは起こる」 ![]() 観察者である千曳さんが、今まで記録してきた事実をもとに導きだした。 「災厄が及ぶ範囲は、クラスの成員(担任、副担任を含む)と、その二親等以内の家族(血縁者)そして夜見山市内」 ![]() 1996年、おととしのクラス名簿。副担任の三神先生は、おととしの3年3組の担任だった。 「大変な思いをしたはずですよ、彼女は。なのにまた3組の副担任になるとは」 15年前、83年度は「ある年」だった。 叔母の怜子さんが3年3組だった年。そして、母、理津子が亡くなった年。恒一を産むために夜見山の実家に帰ってきていて、産後の肥立ちが悪く体調を崩し...と聞いていたが、これも... ・自宅 祖父母と叔母の怜子と。怜子さんに15年前のことを再び聞いてみる恒一。 ![]() 怜子: 「ごめんね、恒一君、どうしようもなくて、わたし...」 ずっと黙りこくっていた祖父が突然、口を開いた。 祖父: 「可哀想になあ。理津子はなあ、可哀想に。可哀想になあ。理津子も、怜子もなあ...」 祖母: 「だめですよ、おじいさん、今日はもう休みましょう」 その時、九官鳥のレーちゃんの声が、 「ゲンキ、ゲンキ、だしてネ」 祖父母が部屋を出ていくと、怜子さんが話しだした。 「お姉さんのことは、本当にわからない。でも、あの年は、途中で止まったような...思い出せない。ああ、でもね、確か夏休みに何かが...思い出せない...ごめんね、恒一君」 ・学校 7月13日(月) その日は恒一も鳴も朝のHRの時に教室にいた。大きなバッグを持って教室に入ってきた担任の久保寺先生。三神先生は一緒ではなかった。久保寺先生の様子が明らかにおかしい。話し始める。 ![]() 「今日は私、みなさんにあやまらなければなりません...来年の3月には元気で卒業できるように。そう願って私も、せいいっぱい頑張ってきたつもりだったのです...今からでも何とか...こののちのことはもう、みなさんの問題です。いったん始まってしまった以上、どうあがいても...私には分かりません。分からない。分かるはずがない。というか、そんな話はもはやどうでもいいと私は...」 話し方がどんどんおかしくなり、聞き取れなくなり、そして奇声とともにバッグから取り出したものは、 ![]() 次回 Sphere joint -変調- 前のお話は ![]() Another (アナザー) 第1話 #01 Rough sketch -素描- Another (アナザー) 第2話 #02 Blue print -思惑- Another (アナザー) 第3話 #03 Bone work -骨組- Another (アナザー) 第4話 #04 Put flesh -輪郭- 前編 Another (アナザー) 第4話 #04 Put flesh -輪郭- 後編 Another (アナザー) 第5話 #05 Build limbs -拡散- 前編 Another (アナザー) 第5話 #05 Build limbs -拡散- 後編 Another (アナザー) 第6話 #06 Face to face -二人- 前編 ![]() ![]() 【送料無料】Another(上) 【送料無料】Another(下) カテゴリ「本・アニメ・映画・テレビ」にもAnother関連記事あります コメントに記事のURLを入力していただくとリンクになります (トラックバックの設定がありません) ![]() にほんブログ村 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.21 21:06:01
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