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カテゴリ:神秘体験空間
昨日みた夢の意味がなんとなくわかったような気がした。昨日、ひょんなことから、ギリシャ神話のイカロスの翼の話題になったからである。
拙者、ギリシャ哲学には少々造詣があるのだが、神話になると、記憶力が悪いので、ギリシャ神話には、疎い。イカロスの翼の話は、聞くところによると、イカロスという者が、蝋でつくった翼を使って、太陽に飛んでいくのだが、警告を無視して、あまりに近づきすぎて、蝋が溶けて落ちてしまうという話らしい。 これを単なる創作話と捉えると、なんのことはないのであるが、昔話やギリシャ神話には、実は深い叡智と意味が隠されているのが普通なのだ! 少し深く考えると、なぜに、蝋のような熱に脆い物質で翼を作ったのだろうか? という疑問が湧くであろう。現代ならば、熱に強い軽い金属でつくるだろうし、宇宙空間にでるのなら、スペースシャトルのような耐熱耐圧完備万全なものをつくるのが現実的であろう。まあ、そもそもそこまでの想像が追いつかないだろうが? 神秘学によると、その理由が次のように明らかになる。ギリシャ神話とはいっても、ほとんどがギリシャ時代の(現代の言葉でいう)出来事を語ったのではない。それ以前の太古からの叡智の伝承、継承であるのがほとんどである。 イカロスの話は、蝋から、恐らく、レムリア期であると思われる。レムリア期とは、別名、月期ともいわれ、現在の地球期に先行する遥か昔の時代であり、勿論、そのときに、いまの鉱物からなる地球は存在しなかったといわれている。そのとき、いまの地球の原型はいまの月と一体化していたとされているので、月期と呼ばれているのである。 月期には宇宙に鉱物は存在せず、最低階層は植物であったとされる。勿論、植物といっても、いまある植物そのものではない。いまある植物は鉱物でできているので、いまある植物の鉱物部分を形つくっている生命体(コンピュータのハードに対するソフトのようなもの)のようなものであったとされているのである。 つまり、月期で、最も硬い現代で言う物質が、蝋だったのである。月期は、現在のような澄み切った空気ではなく、卵白のような蛋白質が溶け込んだ水蒸気を多く含んだものであったという。天と地もいまのように明確には分かれていなかったという。ただし、太陽はいまと同じように、月(地球)を外から照らしていたという。 蝋といっても、現在の蝋ではなく、その原型のようなもので、いまでいう繊維状のもので、植物の樹脂や人体でいえば軟骨に近いものだっただろうと推測される(勿論、鉱物ではない)。だから、イカロスは、恐らく月期の人間であり、地球期のいまでは、宇宙の進化分類からいえば、人間の1つ上の(守護)天使の存在であろう。 ちなみに、神秘学での人間の定義は、端的にいって、「わたし」と認識できる精神の存在のことを指す。動物には「わたし」という自我がみられないし、群れで1つ体をなし行動する(つまり種の集団に自我があり、これを動物霊と呼ぶ、動物霊は現世になく、あの世にある)。 月期の人間のイカロスに、翼を作り与えたのは父ダイダロスとあるので、ダイダロスはその上の大天使存在にあたると思われる。現在(地球期)でいえば、月人間イカロスの1つ上の月(守護)天使存在にあたるだろう。ダイダロスは、当時のいまでいう新素材の蝋で翼をつくり、イカロスに与えたのだが、同時に、太陽に近づいてはならないと警告を発したと、その神話にある。 父ダイダロスは、子イカロスよりも1つ上の進化状態にあるので、イカロスよりも叡智の面で抜きん出ていたに違いないし、太陽の存在も理解していたと思われるので、そのような警告を発したのだろう。ちなみに月期とは、人類が叡智を学び獲得する段階をも意味する。月期が終わり、地球期となり、彼ら月人類は、薄明の叡智の霊と呼ばれる。現代は愛と自由を学ぶ、愛と自由の地球期とされている。この地球期を充分に学び獲得した者が、自由の愛の霊となり、次の人類を指導するわけである。 さて、イカロスの翼神話の子イカロスは、蝋でできた翼を過信しすぎ、超えてはいけない領域を超えたわけである。進化段階を一段階昇格するには、御釈迦様の成仏でわかるように、現世になんの執着心もなく、現世の全てを理解し、次なる人類を導くだけの精神力(霊力)、いわゆる道徳心がないと、クリアできないのであるようなので、当時のいわゆる唯物論からなる翼があれば、太陽にも近づけると錯覚したのが、間違いだったわけである。 さしずめ現代でいえば、最新物質工学を用いたロケットで、太陽に近づき熱さで、物質が蒸発してしまうようなことを指しているのだろう。 飛んで火に入る夏の虫であろう? ちなみに、なぜ虫が火の中に飛び込むかというと、これまた神秘学では、虫は、宇宙の植物のような存在だと解釈されていて、植物がなぜ花を咲かせるかというと、地にあり、天への憧れの結実なのであると精神的に捉えられている。自らのなかから、天、宇宙に似せたものを抽出し、つくりあげた創作物が花なのであるとされている。だから、宇宙の植物である虫は、太陽という火や明るい源に向かって、その憧れから飛び込むのである。 飛んで火に入る夏の虫は、植物の花を咲かせる憧れの情熱行為と同等なのである。 イカロスも、人間として太陽の存在に憧れたのであろう。残念ながら、唯物論からなる翼は溶け、再び地の修行の場へと落とされてしまったが…。 唯物論では解決できない宇宙の神秘の話がギリシャ神話には存在する! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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