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カテゴリ:神秘体験空間
有名なギリシャ哲学者のアリストテレスは、唯物論旺盛のいまでは、随分と曲解されている。唯物的解釈のその歴史書においても、師プラトンと、まるでケンカでもしたかのような感じで、プラトンとの別れが記述されている。これらは全て嘘といわなければならない。でなければ、プラトンとアリストテレスが何を語ったのかを理解したことにならないからだ!
プラトンは理念(イデア)でもって、この宇宙を捉えた。それは理念という抽象概念であっても、プラトンの時代には、学者の大半が秘儀参入者(いわゆる霊能者)であり、神々と対話できたので、わざわざ具体性を記し、記憶に止めておく必要がなかったからである。理念という抽象概念でもって、具体性を語ることができたのである。 しかし、アリストテレスの時代になると、秘儀参入者も少なくなり、抽象概念だけが、具体性(霊性)を失った死んだものとして残されたのである。端的にいうと、プラトンの時代には、人間は自然が語る言葉を聞き、理解できたのだが、アリストテレスの時代になると、人間は、もはやその能力を失ってしまったのである。 そしてプラトンの自然のイデアは、抽象概念として残り、アリストテレスに受け継がれていったのだ! プラトンはそのことがよくわかっていたので、自ら師という役割を退いたのである。そしてアリストテレスに来るべき時代のために、再び、かって人間が有していた自然の言葉を聞くためのその極意だけを伝承として残したのである。 その多くは秘儀参入法だったが、時代と共にその方法も変化するので、自らが自らの認識力によりそれを形成しなければならないという意を伝えたのである。つまり、人間は意識のもち方により、世界を変えることができるということなのである。そのようななかから、アリストテレスは、自らの認識力により、まるで暗号解読書のような論理学を構成するのである。 余談だがその当時、秘儀参入者はテレスト(地球進化の目的を見通す者)と名づけられていたのである。恐らく、アリストテレスの名もこれにちなんだものだと思われる。 アリストテレスは、アレキサンダー大王の師でもある。アリストテレスがアレキサンダーに教えたことは大きく3つある。まず、秘儀参入の導師(教師)が語ることは、呼吸を感じることからはじまるという。弟子は自らの呼吸体験により、呼吸のなかに夏の熱い空気と冬の冷たい空気を感じさせられる。熱い空気のなかに太陽の熱を思い描かされ、冷たい空気のなかに、冷たい水を感じ、そして雪の結晶へと思いを発展させられる。 そして、暖かい空気と冷たい水が、人間の内と外の対比に置き換えられる。暖かい空気は神々への高みを予感させ、冷たい水は湿った地下の悪魔の誘惑を予感させる。このような内的感性が形成されると、次に、植物観察に向かう。 植物観察を通して、植物の秘密が、植物自らが語るように与えられるのである。そこで植物が語ることは、花と月存在の類縁であり、花は大地に縛りつけられているが、水から生まれたものであることがわかる。つまり植物を通して、地球の以前の(進化)状態の月期の認識を得るのである。 次に、金属の秘密へと向かう。地球にある、かって霊性をもっていたが、いまは死んだ金属が自らを語る。金属と惑星の類縁であり、金属は大地に封じ込められているが、空気から生まれたものであることがわかる。つまり金属を通して、地球の以前の(進化)状態の太陽期の認識を得るのである。 そして、最後に、人間の秘密へと向かう。人間の多様性は、地球の気候条件の産物であり、地球の気候は、宇宙の黄道十二宮と恒星の関係へと帰着していく。つまり、人間の多様性は、黄道十二宮と恒星の関係存在と類縁であり(ここから占星術が生まれる)、人間は多様性をもって大地に縛り付けられているが、熱(土星アダム)の子なのだ! という認識を得るのである。 人間は地に暮らしているが本来天に帰るべき存在なのだ! 人間は、天の花を求めて、多様性を彷徨いながら歩む、地の旅人なのだ! 地の知識が生むものは幻である。多様性の表面には幻がある。 天の知識を求めよ! そこに多様性の源があるのだ! アレクサンダーは、アリストテレスの指し示した道にそって、かってあった霊性の地アジアへと、師アリストテレスの光(霊性)をもたらすために、旅立っていったのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月17日 13時42分26秒
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