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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2006年01月16日
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カテゴリ:神秘体験空間
 神秘学では、眼は身体から独立した器官だとされている。眼は胎児の発達過程で、外から組み込まれるとされる。人間は、眼のなかで、外界からくる印象(情報)を、物質的に構築し、その眼のなかに、人間の身体の精神部分(アストラル体、自我)が浸透することで、それが、意識化されるという。

 人体全体も、この眼と同じように考察できるという。逆に、眼のように、人体の精神部分(アストラル体、自我)が、浸透しないと、意識化されないという。

 この間、TVで、視覚力という講義をやっていたが、この視覚力というのを簡単にいうと、眼で意識的に現象をとらえることで、事象を認識できるというものだが、上記の、神秘学でいう精神作用を証明しているともいえるだろう。また、眼は、免疫学でも、人体の自己認識とは、独立した免疫システムを有するとされる。

 何度も書くが、神秘学では、人体は4つの体からなる。
   1.肉体(物質的身体;からだ)-肉
   2.生命体(エーテル体;いのち)-気
   3.感受体(アストラル体;こころ)-念
   4.自我(わたし)-我
 である。

 肉体は、いわば、エーテル体が固定化したものと考えられている。肉体とエーテル体は、人体の構築を担い、アストラル体と自我は、人体の精神の部分を意味し、人体の解体を担うとされる。

 人間が健康に生きるのは、上の構築と解体の恒常性が、うまくなされることに、よっているとされる。人体のあらゆる器官(肉体)の背後には、エーテル体があり、かつ、アストラル体と自我が、適度に浸透することで、意識化され、調整的、調和的に、保たれているとされる。

 人体を解体するアストラル体と自我の、調整力や調和力は、人間が睡眠中に、精神の部分であるアストラル体と自我が、肉体とエーテル体をおいて、その人体の外に出て、宇宙に向かい、宇宙の力を吸収することで得られるとされる。その際、宇宙の力を得るには、昼の覚醒している活動のときに、道徳的行為を為すことに依存されるという。

 だから、昼、起きているときに道徳行為をすることで、夜、寝ているときに、宇宙から人体内の調整力、調和力を得ることができるわけで、逆に、起きているときに、非道徳的行為をすると、夜、寝ているときに、宇宙から、この調整力が得られなくて、朝、起きたときに、身体上の問題を抱えることになり、次第に人体のなかに不調和を生じ、虚弱になり、病気になっていくというわけである。

 道徳的に善い事をすれば長生きできるとはその通りなのである。

 人間が、昼活動できるのは太陽の御蔭であり、太陽光があらゆる物質に浸透しているからだとされる。人間が昼、物体を知覚できるのは、物体のなかに、太陽光が浸透しているからに他ならない。太陽光が、影(月光)により織り成され(加工されて)、物質となるとされる。現代科学でいう、光の量子化に酷似する過程でもある(光子(フォトン)が質量をもつウィークボゾンになる)。

 しかし、科学と違うのは、人間の精神部分も、また太陽霊からきたものだとされる点である。昼、人間が知性をもって、覚醒活動ができるのは、太陽霊からくる自我と、太陽光からなる、物質の太陽的な部分の呼応、共鳴が成されるから意識化できるとされる。

 例えば、眼において、外界の太陽光からなる形態(物質性)が、写しとられ、それを、太陽霊からなる叡智である(自我(アストラル体を含む)という精神部分)、いわば精神体が、眼に浸透し、読み取る(認識される)ことで、意識されるというわけなのだ! だから、眼は正確な宇宙の鏡でなければならないとされる。

 神秘学では、眼のなかで、認識され、認識されたあとの不要物が、眼の神経から脳へ流れるとされる。だから、脳は魂の(意識後の)汚物であるとされる。
 
 ちなみに、眼を完全に閉じて、外界を閉ざすと、人間のなかにある、内界(宇宙をうつしとった人体構成)をみることができる。これを発展させたのが、ヨーガという呼吸法であるという。結跏趺座して、視線を鼻先に集中するというのは、眼を外界から閉ざす方法のことをいう。眼に外界からの光を入れないことをいう。例えば、白目にすれば白は光を反射するので、このことが可能となるだろう。

 そうすると、呼吸が変わり、肺が外空気から得るものを、脳に送るようになるという。太陽光を、目でみるのではなく、空気で捉えることになるという。空気のなかに浸透する光とは、エーテル体のことに他ならない。その呼吸法、いわゆるヨーガの呼吸法によって、エーテル体、東洋でいう気の認識に達するという。エーテル体は、物質体よりも繊細なもので、物質体をつくりあげるいわば生命設計図であるから、ヨーガにより、人体の不調和な部分を読み取ることができるようになる。
 
 読み取っているのは、魂であり、精神部分の自我とアストラル体なので、そのヨーガ行為(瞑想)が、そっくりそのまま、自我とアストラル体を促し、エーテル体の治癒へと目覚めさせるわけである。つまり、エーテル体の不調和な部分を、自ら認識させることで、調和を促す方向に、自ら精神的に目覚めさせ、治癒させることなのである。一石二鳥の行為なのである。

 また、自らの人体のみでなく、人間の内面は、このエーテル体を通して、月光にまでつながり、それは月のリズム(28日)と相似しているので、地球が、かって月期といわれる、過去の月を含んだ地球の古代期の記憶を呼び起こすともいわれている。霊学では、月は前世であり、霊界なので、霊界とも交信できるようになるという。前世を知ることは、その人のカルマを知ることもできうる。

 人間の内面が、月のリズムに類似しているのは、例えば、創造的思考の周期が、14日であることでわかるという。詩人や芸術家は、14日周期で、創造活動を行い、前半14日は、気が乗り、創造的に好調なのと、後半14日は気が乗らず、不調なのは、これが満月と新月と比較できるという。

 神秘学では、形態を形成する力は、月光によるものとされているので、地球の潮汐力(潮の満ち引き)は、地球が、かって、月を含んだときの名残りであるとしていて、月の引力とは、直接関係ないものとしている。

 科学では、星々を物体と考え、なんでも重力で解釈するので、神秘学の形態を形成する月の力は、重力と誤って捉えられている。だとすると、重力によって、生命はつくられると錯誤してしまうだろう。植物を見る限り、それは重力に抗して生命力を発展させているのがわかる。重力によるものならば、植物は地中のなかに花を咲かせるべきだろう。神秘学では、植物の力は太陽の力であるとされる。

 神秘学では、生命力は、太陽光からくるもので、形態形成力は、月光からくるものであるとされる。

 人間の未来の生をつくる力は太陽による。

 人間の過去からくる死を与える力は月による。

 生命力は、人間の急激な進化を、そして生を司る。

 形態力は、人間の急激な進化に、緩やかな死をもたらし、生と死の狭間である現在を与える。

 日光と月光があることにより、人間は現在を生きることができる。

 起きているとき、人間は未来を考える。

 寝ているとき、人間は過去を振り返る。

 地球とは太陽と月との関係でなる現在である。

 人間は地球上で、未来と過去を考え、現在を生きることができる。





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Last updated  2006年01月16日 14時49分42秒
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