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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2012年07月25日
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カテゴリ:軟弱日本を斬る!
 片野優+須貝典子著の「こんなにちがうヨーロッパ各国気質」は非常に面白い本だ!

 前回は、この本を手がかりとして、ギリシャ金融問題の背後にある将来の見通しなどを、私見を交えて書いてみた。

 国家の目的は、少なくとも建前として、人類の理想である最大多数の最大幸福を目指すことにあるのだが、残念ながら、今では経済的意味で、1%の地獄行きの金持ちの仮想幸福の追求のために、99%の国民が国家という枠組みから搾取されている状態といえるだろう。

 いずれ、当初の理想的な国家概念との現実の極端な乖離から、経済統合という名の略奪経済主義から、国家概念は破綻するに違いない。それがテロという形や、テロ取締りという名目の軍事的圧力や介入による弾圧や撹乱しか考えられない悪魔的権威主義に人類の奴隷化はもはや目にみえている段階にまできてしまっている。

 人類は覚醒しているというが、あまりに表面的すぎて、実は眠っているにすぎない。悪魔に眠らされているにすぎない。

 その証拠に、軍事力で問題を解決しようとするのなら、最終的に死しかなく、死に対する恐怖しかないからである。恐怖は、悪魔のお得意事項である。いずれ第3の破局を迎えるだろう。

 表面的な付き合いは軍事的結果をもたらすので、捨てるべきで、潜在意識からの本質、つまり気質からの付き合いを重んじていくべきだろう。

 だから、武士が刀を捨てたように、もっと人類は賢くなるべきだ!

 要するに透明化、裸の付き合いが望まれていくように思える。

 そこで、この本で描かれているヨーロッパ人の気質を、日本人の気質との共通性から描きだしてみたい。

 前回は、ルクセンブルクという国が、日本を遥かに超える深刻な財政破綻問題を抱えていることを書いた。GDPの20倍の借金で、しかも国民一人当たり2億円というから、日本の現状を遥かに超えている。

 日本の場合は、1人あたり大体600万で、しかも国民が政府に貸しているから、ルクセンブルクとは全く逆だ!

 もし仮に日本の財政が破綻寸前になれば政府を破綻させて、新しい国民政府をつくればいいだろう。

 しかし、ルクセンブルグの借金は純粋に外国に対する借金なので、外国が認めない限り、破綻しても、国がなくならない限り、チャラにできないだろう。破綻してもチャラにならないどころか、融資という名の借金がまた増えるだけで、いきなり景気や経済成長率が上昇することはないので、借金が別の形にかわるだけだ!

 しかし、現実というのはなかなか理論どおりには進まないことも確かなので、ゴールドマンサックスの金儲けのために、ギリシャの財政の方が問題とされている。

 そもそもギリシャ問題は、EU加盟の前から潜在的にあったものだという。ギリシャがEUに加盟する際の厳しいノルマとされたもので、ギリシャ人にすれば、政府が勝手にEUに参加して、借金を背負っただけだというのが本音というところだろう。

 ギリシャが問題とされ、対外責務が深刻なのにも関わらず問題となっていないのは、ルクセンブルグが税金逃れに使われるタックスヘイブンの国だからだろう。つまり金持ちにとって旨みがあるかどうか、の違いだろう。金持ちの地獄行きに利用されている国ともいえる。

 さて、ルクセンブルク人の気質と、日本人の気質を比較してみたい。

 この本によると、ルクセンブルグ人は、国際感覚に優れ語学に堪能という気質をもつ点で、日本人とは全く正反対な面が伺える。

 また、国民の40%が、外国人というから、日本人の閉鎖性とは真逆であることがわかる。

 しかし、似ているところもあり、かつては貧しい農業国、鉄鋼の国で、オイルショックを機に、鉄鋼業から金融サービス業に転じた経済成長などは日本とよく似ている。

 そして、日本人の気質とは全く正反対な国際感覚に優れている気質にも関わらず、ヨーロッパでは、目立たない存在という点で、どことなく日本人の気質にも共通する。

 海外のジョークに、日本人がモノマネ、ハイテクというイメージで登場するだけ、まだマシといえるかもしれない。ルクセンブルグ人というと、ジョークにすらも登場しないそうである。

 日本人はほとんどが日本語しか話せないから、内向きで、目立たないのに比べて、ルクセンブルグ人は語学が堪能なのに、目立たないというのは、将来、日本人が語学に堪能になっても、ルクセンブルグ人のように目立たない存在になることを意味しているように思えてくる。

 だから、ルクセンブルグ人はカメレオンなのかもしれない、日本人があえて目立たないカメレオンのような存在になるのには、ルクセンブルグ人は良い見本となるだろう。

 日本でいえば、国際的なのになぜか目立たない神戸人(兵庫人)のような感じだろうか?

 なんせ、対外責務がGDPの20倍もあるのに問題とされないのだから、日本人がいかにも、小さくみえてしまう。

 しかし、国民の40%が外国人で、4ヶ国語が話される環境では、そもそも日本人とは環境において大きな隔たりがある。もし将来日本に外国人が大量に移住したら、日本人はルクセンブルグ人に近づくのではないかと思われる。

 まとめると、ルクセンブルク人は周囲の国に順応し、器用すぎて目立たず、器用貧乏で、日本人は、周囲の国とは順応できず、不器用すぎて目立たずに、表現力に乏しいという感じに思える。

 表現力の乏しさが、日本人を内向きにさせ、海外が全く気にもとめていないことに、齷齪するというのが日本人の特質に思えてくる。だから、日本人が海外に出ると、日本の海外情報とは全く逆の場面に出くわすことがよくあるのだろう。

 海外情報と異なる経済問題、特に財政問題は、政府が借金をしないように運用しなければいけないものだ!

 また、対外的に借金を勝手につくっておいて、国民に負担を強いるのは本末転倒の話で、その意味で、ギリシャ国民と日本国民は相通じるように思える。ギリシャの政治は日本とよく似ていると昔からいわれるのは、国民と乖離した政治が行われているからだろう。財政問題については、ギリシャよりもルクセンブルグを反面教師とすべきだろう。 





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Last updated  2012年07月27日 11時34分39秒
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