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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2013年09月17日
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カテゴリ:神秘体験空間
 物理学上の音楽的な調和(共鳴)が成立するのは、例えば、様々な弦のうち、ある弦は速く、ある弦は遅く異なって振動することに基づいている。各弦の振動の速度によって、高い音や低い音が響きわたり、こうした様々な音が共鳴し、調和を生んで、音楽を奏でる。

 (超弦理論との類似性を思い起こさせる。超弦理論を天体の運動から説明できれば面白い。)

 この物理学的な弦の振動による共鳴現象から、音楽的なイメージが得られるのと全く同じように、神界(天国)の霊聴を獲得する段階にまで達した人は、天体の運動を天球の音楽として聴き取ることができる。

 更に、太陽系の諸惑星の異なる各運動速度の比例関係により、宇宙空間全体に響きわたる天球のハーモニーを成す基調音が生じる。ピタゴラスの学院では、天球の音楽について語られ、それは霊的な聴覚器官で聞くことができる。

 以上の考察から、更にまた別の現象も示唆できる。例えば、薄い真鍮板に微細な粉末をできる限り均等に撒き散らし、ヴァイオリンの弓などで、この板をこする。すると音ばかりでなく、粉末の粒子が一定の線上に規則正しく並び、音に応じて様々な図形が形成される。

 音が物質に作用して、粒子が配置される。これが有名なクラドニの音響図形である。

 ☆  ☆  ☆

 クラドニ図形
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%8B%E5%9B%B3%E5%BD%A2

 時空研 青森
 http://aomorijikuuken.blog114.fc2.com/blog-entry-106.html

 古代ヘブライ語やサンスクリット語の母音はパターンを描きやすいようで
 聖音「オーム」ではOは円形を描き出し、Mは重なり合った正方形を描き出し
 そして最終的には、ヤントラの形になるようです。

Yantra.gif

 世界中にみられる聖なるシンボルは、いにしえの賢人たちが瞑想によって
 森羅万象の目に見えない周波数をインスピレーションでキャッチした
 痕跡でもあるのでございます。

 ☆  ☆  ☆

 霊的な音が宇宙空間を貫いて響くとき、その音により、各天体は、互いに比例関係をつくり、天球のハーモニーへと組織される。宇宙空間に広がって見えるものを、この創造する神性の音が配列する。このような音が、宇宙空間の内部へと響きわたることで、物質が、1つの体系へと、つまり太陽系へと形成される。

 だから《天球の音楽》という表現も、決して想像上の虚構などではなく、現存する事実を指し示すものなのである

 さて、また別の事柄に移る。この地球が常に現在のようであったわけではないことはわかる。相当長い間神智学に携わってきた方は、現在の受肉状態にある地球が様々な進化段階を経てきたことを知っている。遥か遠い過去、地球は火で溶融したような状態だった。

 今日の石や金属は、かつては、火に溶けた状態の地球に溶けこんでいた。そのような熱の中では、人間もその他の生物も生存できない、という反論に対しては、

 当時の人間の肉体は、当時の条件に適合していた。

 と答えられる。当時の肉体は、今日の溶鉱炉よりも高い温度でも生存できた。この地球の火の時代に続いて、神智学徒が、アトランティス時代と呼ぶ水の時代がやってきた。ちょっと、このアトランティス時代を考察してみる。

 アトランティス大陸は、今日のヨーロッパとアメリカの間の大西洋の中心に広がり、人類の先祖が住んでいた。むろん彼らは今日の人間とは全く異なった状態にあった。彼らの視力は現代人とは異なり、ある意味で霊視を行っていた。

 アトランティス人の進化から、この霊視力に様々な段階があった。アトランティス末期の最終段階は、遥か昔の高次の段階が終焉を迎え、その一種の余韻のようなものだった。例えば、アトランティス人は外界の対象を、アトランティス末期になってようやく見ることができるようになった。

 それ以前、アトランティスには、水を含んだ大量の霧が厚く充満していたので、外界の対象物は、いまのように空間的にはっきりとした輪郭をもって捉えられていなかった。こうしたアトランティス進化の初期においては、現在とは、知覚方法が全く異なっていた。

 古代アトランティス人がある物や存在に近づくとき、最初に見えるのは、人物や対象の外見の輪郭や骨格ではなく、むしろ、外界とは無関係な、対象の内(精神)的な魂の状態を再現する色彩像が浮かび上がった。その色彩像は、その対象の存在が、有益なのか、危険なのか、の信号のような働きをした。

 例えば、遭遇した人物が、復讐の感情を抱いていたなら、それに応じた色彩像が提示され、そこから逃げた。だから、野生の獣が近づいてきたら、その色彩像により識別し、逃れることができた。アトランティス人は、自分の周囲の魂の状態を、この霊視で知覚していた。

 (アトランティス人は、オーラをみて判断していた。)

 そのような状態から、今日の視力が徐々に発達してきた。非常に霧のかかった日のことを考えてみれば、そういうとき、対象はぼやけている。こんな日は、街灯も点のようにしかみえない。近づけば、段々と輪郭が判別できるようになる。

 このように、徐々にアトランティス人は(物質的な)視覚を学んだ。当時の人間が見ていたものは、一種のアストラル(体)による色彩(オーラ)だった。この色彩像は、最初のうちは、自由に漂っているように見え、(物質的な)視覚を獲得するうちに、事物の表面に定着するようになった。

 勿論、こうした太古の知覚は、当時の人間が、今日とは全く違った様相をしていたことと関係する。例えば、アトランティス時代の末期には、人体の額は、いまより遥かに後退し、前方には、エーテル(体)が大きな球のようにせりだしていた。

 (角を持った感じ)

 いまの額の後ろ側の、両眼の間を少し後退した辺りに、物質体があり、エーテル(体)とはまだ一致していなかった。その状態から、エーテル(体)が収縮し、物質体とエーテル(体)両者が一致したのは、人間の進化において、重要な瞬間であった。今日では、エーテル(体)の頭部は、物質体の頭部にほぼぴったりと収まっている。馬は、まだそうではない。

 (馬はエーテルでみると、ユニコーンのようにみえる。)

 人間では、頭部の変化に応じて、四肢も変化し、徐々に現在の肉体の形姿が形成されてきた。

 では再び、アトランティス時代末期へと遡る。当時はどんな状態だったのか?

 当時の人間は、ある種の霊視力で周囲の魂の状態を知覚していた。当時は、水蒸気をたっぷり含んでずっしりと重い厚い霧の大気だった。太陽や星々、周囲のあらゆる対象物は当時、この水を含んだ厚い空気の中ではよく見えなかった。当時、虹はなく、虹はまだ生じていなかった。

 当時の地球は、重い大量の厚い霧に覆われていたので、ニヴルヘイム(霧の国)の伝説として語り継がれている。大気中に厚く充満していた水が、徐々に凝縮していき、(創世記の)「かくて大洪水が地上に降り注いだ」。これは大量の水を含んだ厚い霧が水へと凝縮し、降水、雨となった、ということを意味している。

 (創世記の「そして,水は地に大いにみなぎって,全天下の高い山々がことごとく覆われるようになった。」)

 大気から水が分離されたことにより、大気は澄み、空気が透明になったのに伴って、今日のような視力が形成された。人間は、自分の周囲の対象を見ることができるようになって初めて、自分自身を見ることができた。

 (自我の芽生え。だから、大洪水前は、人間には自我がなかった。民族のような集団の自我だった。)

 さて、人間の物質体は、多くの深い意味を持つ規則性を示している。そのうちの1つは次のようなものである。

 高さ、幅、長さが、3:5:30の比率をもつ箱をつくれば、その箱と同じ比率が人間の肉体にも見つかる。換言すれば、この比率から、肉体の規則的構成が示される。アトランティスの大洪水から姿を現わした当時の人間の肉体は、3:5:30という割合に従って形成されていた

 このような事実を、聖書(創世記)では、次のような記述で大変見事に表現している。

 「そこで神はノアに命じて、長さは三百エレ、幅は五十エレ、高さは三十エレの箱(舟)を作らせた。」

 人体が調和を保つ寸法比は、このノアの箱船の寸法比とぴったり適合する。

 (長さ300キュビト(約45センチ×=135m) 幅は50キュビト(22.5m)高さは30キュビト(13.5m)と誤解釈されている。ノアの箱舟とは、人間の人体で、物質体のことである。)

 神秘学の記号や形象は、事物の本質そのものから取り出されたものなので、それらを通じて、霊界のなかの関係を、洞察する方法が獲得できる。

 (余談だが、中世の日本の貴族が、麻呂「まろ」と呼ぶのは、丸「まる」からきているそうだ。船を呼ぶ「丸」である。つまり、自分の肉体が、ノアの箱舟であることを知っていたのかもしれない。中世の日本では、魂を運ぶのは船とされた。古代エジプトの思想も同じである。)





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Last updated  2013年09月17日 14時22分39秒
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