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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2014年12月02日
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カテゴリ:神秘体験空間
 シュタイナーの話から、病と死が人間に生まれたのは個の魂と有性生殖が人間に与えられたレムリア時代にあることがわかる。つまり、逆説的にいえば、それ以前の集合魂をもち、無性生殖の人間には、病も死もなかったわけである。

 以前のシュタイナーの話では、かつて人間がもっていた無性生殖の集合魂に先祖返りすることで、治癒力が発揮され、その象徴が古代エジプトのイシスであり、現代の「子を抱いた聖母マリアの像」であることを紹介した。

 実際に寝室に「子を抱いた聖母マリアの像」を貼るのがよいらしい。ただし、適切な夢をみないと意味はないが。

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 このような現代人が思いもよらないシュタイナーの治療の話の紹介を続ける。

 ★          ★          ★

 物質観に満ちた感性と治療
 例えば、内因性の病気に罹った場合、真実を深く探求すれば、「数理的なイメージを扱うのを好む人と、そうでない人とは治癒が全く異なる可能性がある」ことがわかる。つまり、「数理的なイメージの扱いに慣れている人と、そうでない人とでは治癒が異なる」のである。

 また別の例を挙げる。・・・宗教者と無神論者の二人が同じ病気に罹った場合、宗教者を治癒した治療法で、無神論者は治癒できない。このことは現代の唯物的思考をもつ大半の人々には馬鹿げた話に聞こえるだろうが、事実である。

 では、どうしてこのようなことが起こるのか?

 物質界の感覚に囚われない自由なイメージは、物質観に満ちたイメージとは全く別の影響を人間の本性に及ぼすからである。

 数学嫌いの人は、「数や定理などといった直接目にみえないものをなぜ考えなくてはいけないのか。肉眼などの感覚的にみえることだけで十分だ!」と思いがちだが、肉眼ではみえないイメージのなかに思考を展開するのは、人間の最内にある本質(霊魂)には有益なのである。同様に宗教的なイメージのなかで思考活動することも有益である。

 (シュタイナーは数理的な、もしくは宗教的な瞑想法を提案している。このような瞑想法が治療法になるという。)

 宗教的なイメージも、人が手で掴めないもので、外界・物質に関係ないもの、物質感覚に囚われずに自由なものだからである。

 「シュタイナー古代秘儀講義」p96

 病気の大半は外からくる
 霊魂の本性は人に健康をもたらす。・・・

 人間が自らの健康と病気の治癒のためにできることは非常にわずかである、という事実を人智学は明らかにしなくてはならない。病因のほとんどは、外(物質界)からくる。

 もし全く健康な条件下の(外界との接触のない)環境に生きていれば、決して内因性の病気に罹らない健康の概念を獲得できるが、現代人の力の及ばない別の病因が存在する。例えば、人から人への影響などの遺伝や、自然環境の影響などからくる病因である。これらが病気の外因となる。

 「シュタイナー古代秘儀講義」p98

 叡智の獲得と高次の霊界への参入
 将来、人類は夢遊病のように眠らず、覚醒意識を失わずに完全に保ちながら、霊界からの強い霊力を人間の本性のなかで用いるようになるだろう(霊我=マナスを獲得する)。叡智の獲得と高次の霊界への参入は、人間の本性を内から秩序づけ、健康へと導くようになる。

 今日、霊界と治癒との関係は隠され、秘儀の深い叡智に参入できない人には、そのつながりがわからない(ソクラテスの無知の知)。そのような無知な人には、目の前にある不可視の霊的な事実を観察できない。しかし、霊視できる人は、治癒が、魂の内の状態に依存する事実を知っている。

 「シュタイナー古代秘儀講義」p95

 古代エジプトの祭司
 祭司の治癒力は、秘儀参入によってのみ獲得できる叡智と関係する。祭司は高次の霊界への霊視を通して、霊から流れてくる高次の霊力を自らの叡智として獲得した。秘儀(霊界)参入を通して、霊による霊への作用(生殖)を可能にした。

 こうして古代エジプトの祭司は、霊・精神を霊・精神に作用させる能力(霊能力)を得た。当時の叡智は健康と密接に関係した。

 魂を高次の霊へと高めるのは、古代において健康の必須条件だった。

 (信じる者は救われる)

 「シュタイナー古代秘儀講義」p94

 神殿での眠りによる治療
 古代エジプトの祭司の治療法であった神殿での眠りの本質を解き明かす。当時は、なんらかの原因から健康を害した者に、薬はほとんど使われなかった。そもそも薬は希少で、特殊な場合にしか使われなかった。大抵、病人は神殿に運び込まれ、そこで眠らされた。

 (ピラミッドなどの神殿が病院だった)

 しかし、それは通常の深い睡眠ではなく、一種の夢遊病(霊視)的な浅い睡眠だった。病人は混沌とした夢だけでなく、霊界の秩序ある夢をみた。病人は神殿での睡眠の間、霊界のエーテルの像やイメージを知覚した。祭司は人間などのエーテルに働きかける術を心得ており、エーテルを操った。

 祭司はエーテルの像やイメージを作り出し、古代アトランティス人がみた神々を、眠っている病人にみえるように魔法のように呼び出した(召喚した)。・・・

 病人が昼の覚醒意識のままにとどまっていたら、霊界に参入できないので、祭司は何もできない。一種の夢遊病的な(霊視的な)睡眠の間にだけ、祭司は病人の治癒力を高められた。祭司が病人をそのような霊視的な眠りに導き、エーテルの像やイメージなどの観照から、病人の魂がもつ治癒力を目覚めさせた。

 そのような治癒力が無秩序・不調和になった人体のエーテル力を秩序づけ、調和する働きをした。自我の低下により、そのようなことが可能だった。神殿での眠りには、このような治療という実践的な意味があったのである。

 「シュタイナー古代秘儀講義」p93

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 古代のピラミッドは、魂の治癒の場の、病院でもあったことがわかる。





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Last updated  2014年12月04日 09時13分20秒
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