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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2023年11月02日
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カテゴリ:神秘体験空間
炭素を含む化合物を、物質科学では、有機化合物と呼んでいるが、人智学的農業では、賢者の石と呼ばれた炭素が、生物の構造体の基礎となり、その炭素構造体を、再構築するのが、生物の生きる目的であるのを解き明かしている。

炭素 - Wikipedia

有機化合物 - Wikipedia


だから、生命体は、炭素からなる構造体をつくりかえる事で生きている、といえる。

物質科学が炭素を原子量の基準にしているのは興味深い。かつては水素が1なので、基準となっていたが、水素の化合物は少ないため、比較するのに不便になり、やがて酸素の16となったが、酸素の同位体の存在比が、微妙な問題となって、炭素が化合物も多く、同位体の存在比が少ないため、ほとんど12という数字が扱いやすいので、今でも原子量の基準になっているようである。

原子量の基準 | 科学や歴史のよもやま話等々 (ameblo.jp)


また炭素は、放射性同位体の炭素14が、生物の構造体なかの存在比と、半減期約5730年という長さから、年代測定に都合がよく、利用されている。

放射性炭素年代測定 - Wikipedia


物質科学では、何事も物質に換算し評価するしかできないから、結局、死体分析しかできないわけで、法医学の解剖医学が限界で、そこから遺伝子情報を駆使して、ゾンビのようなロボット科学をつくるしかなく、アーリマンの統計学の術中にはまりやすいという難点を露呈している。

人智学的農業では、元素を生きたモノとして捉え、炭素が生命体の構造の基本となっているように、燐や硫黄を、光の、つまり霊の担い手とし、窒素をアストラル体の担い手、酸素をエーテル体の担い手、水素をアストラル体の解消や純化を担うものとしている。

特に水素は、最も小さい原子量1をもつのでわかるが、霊を物質につなげる役割を担っているという。現代でも、水素の役割が、霊と物質を仲介し、無毒化する、主にデトックス効果などで、明らかになりつつある。

水素ガス吸入療法 | 先進医療の開発 | 慶應義塾大学病院 (keio.ac.jp)


つまり人智学的農業を学べば、植物や地球の生命体の構造から、元素の霊的な意味が明らかになってくる。各元素には、生命体組織のなかでの、役割分担があてられているわけなんである。その役割を果たすために、元素として物質化しているといってもいいだろう。

霊的な生命体の物質的な役割が、元素として現れ、いわば3次元空間を、生命体として、炭素を中心に構築しているが、だから、炭素の構造体の、3次元空間的な変化が、生命体の運動として現れ、いわば鉛筆の黒鉛の芯のように、紙面などの空間に記述される。

一方で、以前紹介したように、物質元素の生命体の、時間的な変化は、古くは、俳句などの春夏秋冬の季節感や、更に細かくした、つまり陰陽五行説で表現された、十干十二支の循環で示されてきた。

干支 - Wikipedia


現代ではほとんど形骸化し、年頭の挨拶、年賀状で使われるだけにすぎないが、昔の日本では、年頭だけでなく、日常の時間まで、干支が使われていたので、例えば、いま行うのは、天命にあらずとか、天命であるとか、云々して、干支にあわせて、行動していたわけなんである。

そして、挙句の果ては、恵方巻やら、土用の丑の日にウナギを食べるとか、出鱈目な商売の道具になっているわけなんである。いまでは、唯物論に染まり切って、干支が形骸化し、天体の軌道と無関係に、自由に、ある意味、いい加減に占って、大吉だの、大凶などと、運がいいとか不運だとかいっているが、それは、現代人が、個人意識に目覚めて、天体の運動とは無関係に行動できるようになった、自由意志のお蔭ともいえる。

古代では、霊能力をもっていた陰陽師などが、天体の運動から、干支を指定して、自然に即した生活体系を決めて、稲作行事やら、冠婚葬祭を決めていたのが、日本文化や風習として残っているわけなんだろう。

さて、燐をフォスファーと、ギリシア語で「光を運ぶもの」と呼ぶのも、硫黄を、スルファーと、ラテン語で「燃える石」と呼ぶのも、共に、霊の光と火を担う元素であるのを意味し、4大元素霊の、シルフ=風の妖精とサラマンダー=火の妖精と関係している。

リン - Wikipedia

硫黄 - Wikipedia

シルフ - Wikipedia

サラマンダー (妖精) - Wikipedia


古代の錬金術で、燐とか、硫黄とか出てくるのは、物質的な元素の意味だけでなく、むしろ、霊的な意味の、風や火の元素霊も表している。

人智学的農業では、地球は窒素により呼吸しているのがわかっているが、大地の中で、窒素を必要としているのが、石灰だという。石灰は、いわば人間の欲望と同じで、地球の欲望を体現する存在だという。石灰は、全てを吸収しようとする性質をもち、この強欲な石灰に対して、無欲な自給自足を体現するのが、硅石で、硅石は、無欲で、他に奉仕する存在で、外界を知覚する感覚器のような役割を果たすという。

石灰 - Wikipedia

珪石 - Wikipedia


強欲な石灰と、無欲な硅石の中間に存在するのが、粘土だという。石灰は、炭素に地の下へと、地の形成力を与え、硅石は、炭素を上へと、宇宙の形成力を与えるという。だから、石灰と硅石は、植物の生長を形作る炭素の基礎をなす。

粘土 - Wikipedia


植物を通じて、地球の大地のなかに、どのように酸素が窒素に捉えられ、そして、また酸素が、石灰や硅石に依存する、炭素に取り込まれていくのか、をみるのが、人智学的農業の学びだという。酸素は窒素の支援で、地中深く送り込まれ、石灰と硅石のバランスから、植物の炭素構造を形作る。

そして、人智学的農業によると、地球の窒素による呼吸は、主に、マメ科植物によって行われるという。

マメ科 - Wikipedia

マメ科の植物は、他の一般の植物が花を咲かし、果実をつくるのを、花を咲かす前に、葉の中につくろうとする性質をもつ。これは、マメ科の植物が、大量の窒素を大地に運ぶ役割をもち、黒緑色の葉をし、果実が退化し、その種子は短期間しか、その能力をもたない事で明らかとなる。つまり、マメ科の植物は、地球にとって、窒素を呼吸する、いわば肺の役割を担い、植物が冬に地中で受け取る、大量の窒素を運ぶ役割のために存在するという。

このマメ科の植物のように、地球上の全植物は、地球という生命体の活動の役割分担をしているという。だから、植物の役割から、地球という生命体の活動がわかるというのである。そして、窒素は、地球の呼吸にとって欠かせないもので、また、人間だけでなく、アストラルの担い手なので、人間が、瞑想により、呼吸で酸素を吸っても、二酸化炭素を吐き出さずに、カーボンリサイクルを成し遂げるなら、窒素の流れが手に取るようにわかるようになり、いわば、アストラルの眼である心眼の、霊視力を獲得できるわけなんである。

カーボンリサイクルから、心眼を獲得するために、シュタイナーの人智学的医学を紹介する。

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 さて、アンチモンが、自然のなかのどこにでもみつけられるのは、自然のなかの様々な力が、アンチモンに対して万遍なく働いているからである。アンチモンの特有の力は、様々な力の結集による。

 地球の様々な場所に拡がっている力が、アンチモンに結集している。だから、アンチモンの力は普遍的なのである。アンチモンの力は、人体でも、均衡(調整)的に働くが、人間は、健康時に、その力を、天の力から取り出す。人間は、天の力から、アンチモンに集中する力を取り出すのである。

 健康時には、天の力から取り出せるので、地上でアンチモンとなっている力、つまりアンチモンに集中している力に頼る必要はないが、地の力に依存しすぎて、病気になると、天の力に頼るしかない。だから、次のような疑問をもつのは当然だろう。

 「アンチモンとなっている天の力とは何なのか?」

 この天の力とは、水星、金星、月の共同作用である。これらの惑星(天体)が、それぞれ別々に作用せず、一緒に作用すると、水銀、銀、銅が1つになり、アンチモンとして作用する。 

 この合同力は、月、水星、金星の3つの力が合わさるような、衝や矩といった適切な星位(5)のときに、地上の人間に与える力を探究すれば判明するだろう。

 (5)衝、矩:「衝」は惑星どうしが180度の角度で向き合う位置関係、「矩」は互いに90度(四分円)の角度になる位置関係。

 これら3つの天体が、合わさるように作用するとき、アンチモンと同じ力が生じる。地上で、アンチモンとなる、これら3つの天体の、天から地球に作用するのと同じ力が、地上からも作用している。

 やっと重要な事実に辿り着いた。地球の構造を考える上で、アンチモンを、1つ、2つの塊で量的に考えるのは正しくない。地球の銀も、金も構造上(質的には)1つであるように、アンチモンも1つとして考えないといけない。量は、それほど問題ではない。

 一塊のアンチモンを、地球から取っても、構造上(エーテルなので)、地球から全アンチモンを取り出している事になる。つまり、その一塊のアンチモンは、アンチモン全体の活動の1つなのである。以上から、アンチモンの地上での働きが明らかになる。





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Last updated  2023年11月02日 21時37分26秒
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