5月14日から開催された夏場所。
先場所西三段目16枚目で5勝2敗の好成績で初の幕下昇進ということで、注目したものの、2勝5敗と負け越してしまい、来場所出直しとなりました。
場所前の取材で、去年の名古屋場所に左足足首のねんざで休場した時、親方から立ち合いは変化したりしないで真っ向からぶつかっていけとアドバイスされて、それを忠実に実行したと述べてました。
その結果、翌場所から4場所連続の勝ち越しで、幕下昇進となり、幕下に上がると締める事の出来る博多帯を錦木関の付け人をやっている関係からもらったとの事です。
NHKーBS放送にも全取り組みが電波に乗ったので取り上げました。
5月15日(2日目)
西方より登場。相手は蒼海浜。
両者突き押しの相撲になったが、相手の体が泳いだところを見逃さず右に開くようにして引き落としで幕下初勝利を挙げた。
5月17日(4日目)
東方より登場。相手は福轟力。
立ち合い突っ張りで一気に西方土俵際まで詰め寄るが左に変わっていなされてしまい、土俵を割った。
決まり手は叩き込み。
この日、BS放送でゲスト出演していた相撲ファンで作詞家の高橋久美子さんは自分の友人が頂の親戚ということで、新弟子時代からよく知っていると述べてました。
5月19日(6日目)
西方より登場。相手は朱雀。
朱雀の父も元力士で、後に米村天心のリングネームでプロレスラーだったという血筋をひいている。
立ち合い突っ張って前に出ていくが朱雀は後退しながらも頂の左手を手繰るようにしながら回り込み、
押し出されてしまった。
朱雀は幕下上位までいったことがあるだけに上手さ負けしたという感じだった。
5月21日(8日目)
西方より登場。相手は大雷童。
立ち合い突き合いからすぐに左上手を取り、回り込むと再び付き合いの相撲となるが最後は叩き込んで星を五分に戻した。
5月22日(9日目)
西方より登場。相手は翠富士(みどりふじ)
これからの3番は勝ち越しを目指す頂にとって大事な相撲となる。
翠富士は去年の秋場所に初土俵を踏んだばかりでまだ髷も結えない。
169センチ、91キロの小兵力士だ。
頂は突っ張りにいくが、頭を付けられもぐりこまれてしまう。
こうなると頂はなすすべもなく、左からの肩透かしで敗北となる。
5月24日(11日目)
西方より登場。相手は桜児竜。
立ち合い突き放したい頂だが、左四つに組まれてしまう。
四つでも相撲の取れる頂だが、突き押しに徹したい頂にとっては不本意な体制だ。
しかも桜児竜は上手廻しをがっちり取っているが頂は取れない。こうなると一方的な展開で難なく寄り切られてしまい、新幕下無念の負け越しとなり来場所は三段目からの出直しの場所となる。
5月28日目(千秋楽)
西方より登場。相手は玄海鵬。
すでに負け越しが決まっているが、今日は勝っておいて少しでも番付の降下を少なくしておきたいところだ。この日は幕下最初の取り組みとなった。
突き合いになったが、またもや左組まれてしまう。
頂は上手を取ると寄りにいくが、腰が高く逆に下手投げで敗れてしまった。
頂は今場所の総評として、自分の弱さが出てしまった。突っ張りたくても突っ張り切れない。もう一度鍛え直して幕下に戻って勝ち越したいと述べてました。
平成29年夏場所 西幕下56枚目 ー〇ー●ー●ー〇●ー●ーーー● 2勝5敗