ハーディーズ ノッテージヒル ピノ ノワール VT 2007 【二日目再評価】
Hardys Nottage Hill Pinot Noir 2007
今日のワインは、オーストラリアから。オーストラリアのワインはどんなイメージでしょう?おそらくシラーズの低価格帯のワインのイメージもあり、過熟感や安いイメージがあるかも・・・。(それは以前のわたし・・・)
今日のワインはオーストラリア、ハーディーズ ノッテージヒル ピノ・ノワール VT 2007の再評価になります。ノッテージヒルは他のワインも良心的な価格付けを行っており、評価も高いですね。
アメリカの、世界的ワイン専門誌 ワインスペクテイター <2007年10月31日号> で、『20ドル以下のベストバリュー』特集で、10ドル以下(VT2006)の最上位に選ばれたワインです。
ワインの感想 (impression)
このワインは評価が割れるでしょうね。。。この価格帯に多い、いわゆる、果実実の強い過熟感のあるワインではありません。
- オーストラリアのワインに多い、合理的なスクリューキャップ。
- 色合いは、薄めのきれいなルビープラム色。
- 2007VTは、香り立ちが繊細。強くは無い。ブルゴのピノ好きの方なら、複雑感がわかるでしょう。チェリー系。プラムや苺。時間とともにヴァニラ、燻製の香り。
- 味わいは、 酸味主導。糖度やアルコール感は高めなのに、辛口で軽く感じる。酸味、タンニン、アルコールのバランスはまずまずで、最初は、良心的な作り手のボジョレー・ヴィラージュ系のあじわい。1時間を経過すると、別な顔を見せ始める。密度が変化する感じ。
- 余韻は酸味と滑らかなタンニン、アルコールが繊細に長め。
- 食中酒にすると評価が落ちます。コクがある、押し出し強いワインではありません。軽いのみ口で、さっぱりした感じにかんじられたでしょう。。。おそらく、食中酒とされた方は評価が低いはず。単独で、じっくり楽しむ方をおススメします。
ワインの評価 (evaluation)
まとめると、このワインは ” ある意味難しいワイン ” だと思います。めずらしく奥さんと評価が割れたワイン。
このピノノアールは、個人的には評価したい。いわゆる品があると思います。ブルゴーニュ風で、この価格であればお薦めしたいくらい。過熟のニュアンスがないのが美点。ただし、欠点としてはパンチがない。繊細。薄いと感じる方も多いと思います。
- 奥さん曰く ” なんで、こんなに評価がちがうの?個人的には薄いし、酸味が気になるなあ。もっと果実があって、しっかりしたワインがすきだな。”
- (奥さん評価 79/100 点) 1-5,2-5,3-5,4-5,5-9+50 =79
☆ 評価 ☆ 中 級 (70~79) Average 【 2008.06.10現在 】 - (ポポの評価 84/100 点) 1-5,2-6,3-5,4-6,5-12 +50 =84
☆ 評価 ☆ 優 良 (84~86) Quite good 【 2008.06.10現在 】 - 【評価の読み方】 1.香 2.味わい 3.余韻 4.フィネス 5.CP
ハーディーズ:HARDYs 【ワインメモ】
ハーディー社は1853年に南オーストラリア州で設立されたワイナリー。
60年以上にわたり、ぶどう畑を管理してきたトーマス・ノッテージ氏の功績を称えつくられた伝統のあるブランドがノッテージ・ヒル。
南オーストラリア州、アデレードを流れるトーレンス川沿いのバンクサイド・ワイナリーから、世界80ヵ国以上の人々に愛されるワイナリーへと成長しました。
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