ツキノワ熊とミツバチ
不自由ながらもやっと運転ができるようになり、南アルプスの設置箱を見に行きました、ツキノワ熊に一箱ひっくり返されています。私の重箱です。昨年の秋クマに襲われた他人の角胴です、今もそのままになっております。巣落ち防止の金具を外さずに綺麗に巣板を食べています。人なら外してから巣板を取ります。本州のツキノワは南アルプスは個体数が特に多く感じます、ここ10年程で4回姿を見ておりますが大概は熊の方が先に人に気付いて逃げて行きますから実際はこの倍は遭遇してると思われます。平成15年より記録を取り、熊の食害に合った箱数です。平成15年 3箱、 平成16年 0箱、 平成17年 2箱、平成18年 3箱、 平成19年 5箱、 平成20年 0箱、文献によると本州のツキノワ熊は一匹のテリトリーは約4キロ四方と言われていますが、最近は個体数が増えてもう少し過密な状態と思います。テリトリーの中を約10~18日程で一回り廻り巡回している様子です。そして今回ひっくり返していた場所は昨秋に私以外の人の箱が食害に合い、つぶされた箱は下に落ちています。どうも一年は食べた蜂蜜の味を覚えている様子で近くに箱を設置いたすと空でもひっくり返されます。この重箱は設置後12日後の事でした。また10日も過ぎるときっとまたやって来ます。ただ美味しいものを食べた場所や記憶はしっかりと覚えているのでしょうか、100メートル程離れた箱は無事です。熊のテリトリーの中の捕獲は一週間に一度は必ず見回り、被害に遭う場所は避けて、入居後は即刻蜂場に移動を心掛けなければなりません。そしていかに熊の近づきそうもない場所でも(人家の近く)9月に入ると必ず襲われます。最悪テリトリーの中に蜂場を設ける場合は電柵で囲うしか対策は考え付きません。15年に食害に合った場所、一年空けて17年には食べられた場所にセットしましたがひっくり返されませんでした、昨年は入居すると即回収してます。今年もクマとの戦い、また始まります。盗難も年2~3箱は毎年起きています、こちらは蜂飼いのマナーの問題です、しかし対策をしなければならぬのは熊食も盗難も同様です。