孫にお年玉をあげたら、お金を見て、なぜお年玉というの?と質問されました。そばにiPADが無く、即答できませんでした。
『お年玉は、もともとはお餅でした。でも、単なるお餅ではありません。「魂」を象徴するものです。魂は、生きる力、気力です。昔は、年の初めに年神様から新年の魂を分けていただく、つまり、毎年一年分の力を授かると考えられていました。一連のお正月行事は、新年の神様である「年神様」を家に迎えて・もてなし・見送るための行事です。年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださると考えられてきました。毎年魂を分けていただくということは、その数を数えれば年齢になります。そこで、誕生時には魂があるから生まれたときは1歳と考え、その後は元旦がくるたびにみんな一斉に年をとる「数え年」だったわけです。お年玉は「年魂」を分けていただくものでした。
鏡餅は年神様の依り代なので、家にいらした年神様は鏡餅に依りつきます。すると、鏡餅には年神様の「御魂」(みたま)が宿ります。この鏡餅の餅玉が、年神様の御魂であり、その年の魂となる「年魂」です。そして、年魂をあらわす餅玉を、家長が家族に「御年魂」「御年玉」として分け与えました。』 これがお年玉のルーツだそうです。