季節外れの寒さだった竜爪山~ (則沢~文珠岳直登コース~文珠岳) 2022.5.2
GWの後半は、天気が良さそうだ~今日は、病院の予約が午後4時にとってあるのでそれまでに間に合う近場の竜爪山へ行って来た。今年になって初めてかな?ハイカーが少なくて静かでショートコースとなれば則沢から登るのが手っ取り早い!ジャケツイバラ(マメ科)安倍街道ではよく見るのだがこの界隈(田ケ谷)で見るのは初めてだった。冴えた黄色が大変美しい花で遠目にもすぐそれと判る花である~竜爪街道をひた走り、平山への登山口を右に見送って、左に折れ則沢林道に入る。グングン高度を上げて車道が道白平といわれるやや平坦にかわると「道白堂」が見えて来る。以前は、横に有名な大イチョウがあったのだがたしか落雷で倒れてしまったようにボクは記憶している。あるいは、寿命で終わったのかも知れないが、、今はない~道白堂(どうはくどう)今から440年前ほど前に、道白禅師という僧がこの地で修業、説法していた。座禅したという大きなテーブルのような石が今もある。徳の高い道白禅師の名は広く知れ渡り、後に武田勝頼の二十四将のひとり、土屋豊前貞綱に強く請われて清水区今泉の禅寺、曹洞宗の楞厳院(りょうごんいん)を開山したという。ちなみにこのお寺は偶然にも我が家の菩提寺であった~なお、この建物は昭和63年に再建したものである。則沢林道の終点に到着。クルマをデポ。むろん1台も止まってはいない!外気温は13℃~入山はこの広場の正面から入り、下山は左から出て来る周回コースを設定した~長袖Tシャツ1枚では寒いが歩き出せばちょうど良くなるだろう~いざ、スタート!ヒメレンゲ(ベンケイソウ科)沢が近いので、湿地や湿った岩の上にビッシリと咲いている花だ~鮮やかな黄色がまだ色彩に乏しい山肌を彩っている!滑沢の様な小沢に沿ってつかず離れず登って行く~沢から離れるようになれば平山から文珠岳への直登コース分岐は近い!急登を終えて稜線の分岐に出た~左に折れてふたたび急登が始まる!息を整えてリラックス~この辺りよりガスに包まれて下界が見通せなくなった~こんな低山でも吐く息が白い!!着いた文珠岳(1041m)山頂は、GWのさなかにあっても、意外にハイカーが少なかった。ガスに包まれ展望もなくただ寒いだけでは、皆、早々に下って行ったのであろう~山頂気温は5℃、微風あり。体感温度は0℃位に下がっていると思った~見えているグループのみ休憩中だった。一等三角点の標石があるこの位置からは、雑木の間から静岡市街地が見えるのだが何も見えない!安倍奥方面、南アルプスなど覗くべくもなかった!一瞬、かすかに射した陽光が山を照らしていた~右の山肌は見月山だろうか?雲が途切れてつかの間の眺望だ~清水区市街と清水港が、、寒さで吐く息が白い!軽めのランチで早々に山頂をあとにする。則沢分岐に出て左折し、道白山口・則沢に下る~標高885mの小広い台地状には、今も、登山の安全祈願を願うお地蔵さんが立っていた~裏側に、<昭和61年5月17日 功徳者 静岡市立商業高等学校>が刻まれていた。また、この地は巣箱小屋跡だったという看板もあったが、ボクは見ていない~ずっと昔のことだったんだな杉の植林帯を下って~唯一の水場を横切る~ここの水が美味しいんだと山仲間から聞いたことがある~ウツギ(ユキノシタ科)がぼちぼち咲き出している~卯の花とも呼ばれ唱歌にも歌われている花だ~ヒメウツギやマルバウツギよりも花が大きく枝も華奢ではない!下山後、林道をクルマで走行中、見えた景色!清水区に街並みと日本平、その先は駿河湾と伊豆半島である。ホオノキ(モクレン科)の大木を見上げると清楚な花が一面に咲いていた~大きな葉は、ホオ葉味噌などで有名である。高い位置に咲くのでその気で探さないと目にすることが出来ない花だ!平山まで下って、後ろを振り向くと、竜爪山の山頂は相変わらず雲の中だった~(手前は、新東名高速道路)ところが、病院からの帰りに見た竜爪山の山頂は、姿を現して、陽が射していた!なんということでしょう!まあね、こんなこともあるさ~(大腸から取ったポリープは良性で問題はなかった)<参考コースタイム>則沢林道終点(道白山口)11:25~11:40平山、文珠岳の直登コース分岐~12:40文珠岳13:00~13:10則沢分岐(東海自然歩道)~14:10則沢林道終点(道白山口) 歩数計→9110歩 2.5万図 清水