電車男
“今世紀最強の純愛物語”と称され、売上も50万部を突破した『電車男』。関西に住んでいるせいか?「秋葉系」とか言われても、イマイチその具体像が浮かばないし、もともと「胡散臭い」という印象もあったので、興味がなかったのですが、コンビニでコミックスを発見して、「食わず嫌いで批判するのもいけないなー」ということで立ち読みしてみました。『電車男~ネット発、各駅停車のラブストーりー(1)』この手の変身ストーリーは山田詠美の短編小説(当然ながらこちらのほうが素敵)にもあったなー、と思いつつ、やはり続きが気になって帰宅してから過去ログ「男達が後ろから撃たれるスレ 衛生兵を呼べ」を一気読みしてしまいました。所々削除して(一説によると93%!)適度に笑えるストーリーに仕上げてあったけど、このサイトの注意書きにもあるようにうっかり「ああ素敵。2chにもこんな空間があったなんて」などと油断していたら大変です。はてなダイアリー-電車男とは-電車男の時刻表 ・後日談や生ログへのご案内電車男@全過去ログ(ミラー) 「電車男」ストーリーが実話であると勘違いしている人々のために『封印された『電車男』』『「電車男」は誰なのか “ネタ化”するコミュニケーション』あらあら、背景、実態を知れば知るほど、『ありがとう!電車男 50万人が涙した純愛』なんておちおち言っていられない事実が浮き彫りにされていきます。1,365円も出して購入した人が気の毒に思えてきたりして・・・。amazonの書評を見ると「買ってよかった!」という人もいますが、これが50万冊も売れたとはねえ・・・。しかもこれが「純愛」ですか!?甘いよ、日本人!マザー・テレサの本でも読んでなさい、ホントに。(ちょっと偉そう汗)これなら、まだ『一杯のかけそば』のほうが素直に泣けますよ~。でも* 脱オタクファッションガイド *は笑えました。余談ですが、こういうヲタク男(女もいるのか)の両親は何をしてるんでしょうかね。ETVの「イタリア講座」でブレイクしたパンツェッタ・ジローラモさんは、あまりにもシャイな少年なのを父親が心配して、女性から電話番号を聞きだす訓練をさせられたと聞きましたが、このような教育?も必要なのかもしれません。『電車男』の二番煎じと言われている『今週、妻が浮気します』(過去ログはコチラ)『今週、妻が浮気します』(書籍はコチラ)もWeb上でまだ読めるので、読んでみましたが、なるほど確かに「物語は思わぬ展開を見せ」てくれます。うむむ・・・こちらの価値は既婚者の方に聞いたほうがよいのかも。これは『電車男』よりも安心して読めました。でもどちらも同じような境遇の人にとっては、よい参考書になるのかもしれませんね。何にしても、マスメディアの情報にしろ、このようなブームにしろ、無防備に受身で鵜呑みにしていられない・・・のは戦前も同じか。(と無理矢理締めくくってみました)