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ピアノ調律師の日々

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2009.09.19
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「お~い近藤くん、xxx小節のYの音だけどどう言う解釈でそうしたの?」
「ちょっとその次ぎを強調したかったからわざと引っ込めた感じにしたけど」

CD Rec. at Tokorozawa Muse

というような真剣なやり取りがレコーディングの間中続いた。
一昨日迄3日間、前回同様、所沢ミューズにベヒシュタインDを持ち込み、近藤嘉宏さんの次ぎなるベートーベンのソナタを録音した。制作メンバーも前回と同じ顔ぶれで、プロデューサーはギターリストの鈴木大介氏だ。

近藤さんは顔が優しい感じだが、音楽は対照的に渋く、とてもドイツ的な感じを受ける。音と音の間が緊張や緩和を作り出し、色彩感が際立ってくる。ベートーベンのソナタというと、試験曲やピアノの発表会の曲と言うイメージが強くどうにも好きではない曲が多かったが、鈴木さんに引っ張られながらでき上がってくる音楽は、見事に目をつむった僕の頭の中にオーケストラを描き出した。

「でも、全く無駄のない響きで録れていて、内声の動きが絶妙にわかるね」
「いや、ほんとそうだね。そしていい感じでコントロールできているよ」

CD Rec. at Tokorozawa Muse

と、作業を見ていると、楽譜の中身を空間に抜き出しながら、空中に絵を描いているように錯覚する作業だった。


芸術家の真剣勝負にエネルギーと勇気を与えられた3日間だった。

まだ、ベートーベンが頭にいる
Hast Du mich verstanden? と某CM如く、訊かれているようだ。。





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最終更新日  2009.09.19 22:41:40
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