カテゴリ:会長日記
一昨日の「57年前の職場の同窓会」で、親や先祖を敬うことの大切さが、話題に上がりました。自分自身で身勝手だと言われる先輩が、何をするにも母親の顔が浮かんでくるとのことでした。
そして、「感謝すると言えば、父親か?母親か?」という、問い掛けに対して、世の男性は、ほぼ100%、母親というのが結論でした。父親としては残念ですが、影が薄いです。 「自分は?」と言えば、案件によって変わりますが、やはり多くの場面で、母親のことが思い起こされます。 しかし、父親の後半の人生20年余りを同居し、数々の思い出があります。 仏前で手を合わせる時は、自分の心の中では、父親中心でしょうか。 では、なぜ、そんなに母親の印象が強いのでしょう。 やっぱり、世話になったことが忘れられないからではないでしょうか。 安岡正篤(やすおかまさひろ)翁の言葉に「母の徳」というのがあります。 世の母の徳ほど尊く懐かしいものはあるまい。母は子を生み、子を育て、子を教え、苦しみを厭わず、与えて報いを思わず、子と共に憂え、子と共に喜び、我あるを知らぬ。 夫に添うては夫をたて、夫の陰に隠れて、己(おのれ)の力を尽くし、夫の成功を以って、己みずから満足している。 ・・・・・ これが世の母親の姿である。 さらに、同じく安岡正篤翁の言葉に、「父母憲章」というのがあります。 父母のあり方です。 父母憲章 1.父母は、その子供のおのずからなる敬愛の的であることを、本義(ほんぎ=まことの意義)とする。 2.家庭は人間教育の素地(そじ=土台・基礎)である。子供の正しい徳性とよい習慣を養うことが、学校に入れる前の大切な問題である。 3.父母はその子供の為に学校に限らず、良き師・良き友を選んで、これに就けることを心がけねばならぬ。 4.父母は、随時、祖宗(そそう=代々の君主)の祭を行い、子供に永遠の生命に参ずることを知らせる心がけが大切である。 5.父母は物質的・功利的な欲望や成功の話しに過度の関心を示さず、親戚交友の陰口を慎み、淡々として、専ら平和と勤勉の家風を作らねばならぬ。 6.父母は子供の持つ諸種の能力に注意し、特にその隠れた特質を発見し、啓発することに努めねばならぬ。 7.人生万事、喜怒哀楽の中に存する。父母は常に家庭に在って、最も感情の陶治(とうや=才能・性格を練り育てること)を重んぜねばならぬ。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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