AD/Marketing-BIZな日々 by T.Suzuki

2月25日付の共同通信に、トヨタが「アメリカで賞賛される企業」のトップ10に米国以外の企業としては初めてランクインした、という記事が載りました。

これは、アメリカの経済誌『フォーチュン』が毎年発表しているもので、アメリカでのトップ20（リンク先は英語）を見てみると：

1 General Electric
2 FedEx
3 Southwest Airlines
4 Procter & Gamble
5 Starbucks
6 Johnson & Johnson
7 Berkshire Hathaway
8 Dell
9 Toyota Motor
10 Microsoft
11 Apple Computer
12 Wal-Mart Stores
13 United Parcel Service
13 Home Depot
15 PepsiCo
15 Costco Wholesale
17 American Express
18 Goldman Sachs Group
19 Intl. Business Machines
20 3M

という顔ぶれで、確かにトップ10どころかトップ20においてもトヨタの健闘が目立ちます。


ちなみに、評価項目ごとで目立ったものとしては、

[Innovation]（イノベーション）
　・アップルコンピュータが昨年の3位からトップに

[People management]（人材のマネジメント）
　・GEとアンハウザー・ブッシュ（バドワイザーの会社）がトップ

[Use of corporate assets]（企業の資産の効果的利用）
　・エクソンモービルが昨年の10位以下から1位にジャンプアップ

[Social responsibility]（社会的責任）
　・UPSが3年連続でトップ

[Quality of management]（品質管理）
　・プロクター＆ギャンブル、GE、ユナイテッドヘルスグループが1位を分け合う

[Financial soundness]（財務の健全性）
　・エクソンモービルが昨年の3位から1位、マイクロソフトが8位から2位に

[Long-term investment]（長期投資）
　・エクソンモービルが昨年の10位以下から1位に、昨年1位のバークシャー・ハサウェイは8位に

[Quality of products/services]（商品・サービスのクオリティ）
　・百貨店のノードストローム、UPS、ウォルト・ディズニー、FedExが今年はトップ10に


・・・ということで、ここでもやはり話題はアメリカ企業ばかりで、それだけ「アメリカびいき」の中でのトヨタの躍進は目をひきます。

なおトヨタは、自動車のカテゴリー内では上記の「イノベーション」と「人材」が2位である以外はすべてが1位という突出ぶり。
ちなみにこの2分野でのトップはＢＭＷで、しかもそれ以外の分野ですべて2位、という「2強」体制となっています。

なお、自動車カテゴリーの3位はホンダ、4位が日産、5位ダイムラー・クライスラー、6位フォード、7位フォルクスワーゲンでGMは9位、ということでこのカテゴリーだけは米国企業が惨敗という状況でした。



また、同時に発表されたグローバルでの最も賞賛される企業のランキングは

1 General Electric
2 Toyota Motor
3 Procter & Gamble
4 FedEx
5 Johnson & Johnson
6 Microsoft
7 Dell
8 Berkshire Hathaway
9 Apple Computer
10 Wal-Mart Stores
11 IBM
12 Target
13 BMW
14 United Parcel Service
15 Home Depot
16 PepsiCo
17 Costco Wholesale
18 Intel
19 Singapore Airlines
20 Nokia
21 Citigroup
22 Coca-Cola
23 BP
24 Bank of America
25 Exxon Mobil
26 Cisco Systems
27 Nestle
27 Samsung Electronics
29 Caterpillar
30 L'Oreal

31 Honda Motor
34 Sony
36 Toyota Industries
38 Canon

ということで、トヨタは2位、しかもトップ30以内の唯一の日本企業、と、なんだかすご過ぎる状況です。


とはいいながら、日本においてのレクサスの販売が目標の半分にとどまっているという日経の記事もあり、まだまだ彼らにしてみれば『カイゼン』の余地あり、というあくなき追求への道があるようです。

しかし、すごいなー。