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2020.10.15
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カテゴリ:60年代米国音楽

 “All Summer Long” by The Beach Boys 1964

 前回も書かせていただきましたが、穴沢ジョージの Good Old Music」は10月10日の放送で無事に300回を迎えることができました。

 応援してくださったリスナーの皆さん(遠隔地の皆さんも)、僕の下手くそなしゃべくりにお付き合いくださってありがとうございました。これからもまだまだ続けてゆきたいと思っているので、よろしくお願いしますね。

 2020年10月10日に300回ということは、みなさんもすでにお気付きのように、2020.(ニィマルニィマル) 10.10.(イチマルイチマル) 300(サンマルマル) という数字の並びですからね。単なる偶然とはいえ、なんだかとってもついてる感じがしませんか。

 300回ということで記念に何か特集を組もうかとも思いましたが、特に名案が浮かんでこなかったこともあって、普段通りにやりました。けど、10月に入ったので、そろそろ秋も近いかな、夏も終わりでしょうかね、などと勝手に夏の終わりにふさわしい曲を少し選んでみました。

 しかしながら、最高気温はほぼ30度超え。良くて29度。夜も25度前後。

 まだ夏は終わってないかなあ。

 

 ♪ Sittin’ in my car outside your house

   Remember when you spilled your coke all of your blouse

   T-shirts, cut-offs, and a pair of thongs

   We’ve been having fun all summer long

   君の家の前に車を停めて座ってた時

   コークがこぼれて君のブラウスビショビショになっちゃったっけ

   Tシャツ着てカットオフジーンズにビーチサンダル履きで

   この夏は丸ごと楽しんだね

 『オール・サマー・ロング』の1番の歌詞、訳してみました。

 この4行目ですよね。“We’ve been having fun all summer long” のとこの “all summer long” ですけど、ネットで調べてみたら、間違って訳している例があったので、気になってしまって。

 つまりね、“long” だからって、決して「長い夏」っていうことではないですから。

 これは、「一日中」のことを “all day long”、「一晩中」のことを “all night long” って言うでしょ。それと同じことで、「夏の間ずっと」っていうことです。

 この後のサビですが、こんな風です。

 

 ♪ All summer long you’ve been with me

   I can’t see enough of you

   All summer long we’ve both been free

   Won’t be long till summertime is through

   Not for us now

   夏の間ずっと君は僕と一緒にいてくれたね

   でもまだまだ君には会い足りてない

   夏の間ずっと僕らは自由に過ごしたね

   もうすぐ夏は終わり

   でも僕らとって夏は終わらないさ

 ここは2行目が大事。「君のことまだ十分わかっていない」とも取れるところだけど、「ずっと一緒だったのにまだまだ会いたい」気持ちを表しているわけだからね。

 最後の “Not for us now” は叫び声で、“Summer time is not through for us now” のこと。「これから秋になっても冬が来ても、僕らは夏のままさ」って言う感じですか。

 ♪ Miniature golf and Hondas in the hills

   When we rode the horse we got some thrills

   Every now and then we hear our songs

   We’ve been having fun all summer long

   ミニゴルフをしたりホンダに乗って丘を走ったり

   乗馬をした時はちょっとドキドキものだった

   一緒に歌った歌が時々聞こえてくる

   夏の間ずっと楽しかったね

 “miniature golf (ミニゴルフ)” は、ちょうどこの歌の流行った翌年、1965年の夏に当時まだかなり純粋にリゾート地だった軽井沢で、友人に誘われてやったことがあるので、ああ、あれだなと、ピンと来ました。「ミニゴルフ」って呼んでいたかな。 コース全体が見渡せるくらいの狭い空間に、通常のゴルフコースに似せたホールが9つ?ほどあって、本物のクラブを1本持って回るというもの。

 その頃の軽井沢の夏の夜はレーシングカーのサーキット(屋内の小規模なやつ)と、ミニゴルフが騒がしいくらいで、旧道を散歩しても静かなもんでした。

 それから “Hondas” は、間違いなく50cc のリトルホンダ、すなわちホンダスーパーカブ!

 乗馬はちょっと意外だったけど、ミニゴルフとホンダは1964年のアメリカの若者の遊び方として結構流行ったのかもしれませんね。

 リトル・ホンダのことは以前こちら↓でちょっと書きました。

          ​2015年7月15日の日記
 ずいぶん前ですが、こちら↓にも書いています。
          ​2003年7月9日の日記

 

 『オール・サマー・ロング』もう一度聴いてみましょうね。

 YouTube にアップされていたこちらの画像は、当時のビーチボーイズ周辺の夏の過ごし方がよくわかります。歌詞もついていてとても気に入りました。

   ​“All Summer Long” by The Beach Boys 1964

      **********

 藤木孝さんの訃報を聞いたのと前後して、守屋浩さん、エディ・ヴァン・ヘイレン氏、筒美京平さんと、相次いで亡くなりましたね。

 ご冥福をお祈りします。
 ↓中央の大写しは守屋浩さん。



      **********

    

 10月10日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。

. 去り行く夏 (ポール・アンカ)  . 24000回のキッス (アドリアーノ・チェレンターノ)  . 24000のキッス  . 悲しき少年兵 (以上、藤木孝)  5. バラ色の人生 (エディット・ピアフ)  6. 500マイルも離れて (ピーター・ポール&マリー)  . 涙のハプニング (Edison Lighthouse)  8. Everybody Loves Somebody Sometime (ディーン・マーチン)   9. You (ジョージ・ハリスン)  10. I Didn’t Have Any Summer Romance (キャロル・キング)  11. Goodbye Summer (ジョニー・ソマーズ)  12. All Summer Long (ビーチボーイズ)

 

 リクエスト曲は、6.伊原のトムさん。7.座波ソーメンさん。8.酋長kobaさん。9.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。

 上記以外は、穴沢選曲です。

 1.&10.~12.は、そろそろ夏も終わるかという今日この頃にふさわしい曲を。でも、まだ十分夏ですかね。2.&3.は、本日の聴き比べ。2.がオリジナルのイタリア語版、3.が日本語によるカヴァー。どちらも大ヒットしました。また、3.&4.は、9/20に80歳で亡くなった藤木孝さんの追悼で。

 以上、いかがでしたか。次回は301回目です。






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Last updated  2020.10.15 16:42:26
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