カテゴリ:小説すばる2012年
小説すばる 2012年11月号
はじまりの音 神田茜 どうでもいいわたしが、どうして生きているんだろう・・・。 この春休み、北海道に行って命を絶つ。それがわたしの計画だ。 (小説すばるより転載) 小説すばるに不定期連載されている、「ジャイアント僕」に始まる、 夏見君のシリーズみたいですね。夏見君も少し出てきます。 ちょっと精神を病んでいる母と二人暮らしの私・まほり。 生まれつき耳の聞こえが悪い弟は北海道で父親と暮らしている。 母親と暮らすことに疲れているまほり。 母親の面倒まで見ていて、大人っぽいですが、まだ中学生。 これはつらいですよね。かなり追い詰められています。 父親のいる北海道に、一大決心で行きますが、 父親は予想に反することを言い出します・・・。 まほり自身も気がつかなかった気持ちがここで はっきりしてきます。うーん、この辺は胸に迫りますね。 気配りの出来る、なんていい子なんだろう・・・! このシリーズにふさわしく、胸暖まる最後。 まほりを思いっきり応援してしまいました。 読んでいてイギリスの児童作家ジャクリーン・ウィルソン の小説を思い出してしまいました。 特に「The Illustrated Mum」邦題「タトゥーママ」 この小説は思いっきり泣けますが、 「はじまりの音」もかなり近い雰囲気でした。 大人がダメな時、子供は必死で行動しますよね。 【送料無料】小説すばる 2012年 11月号 [雑誌] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年10月25日 22時54分16秒
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