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2019年04月17日
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カテゴリ:小説すばる2019年
小説すばる 2019年4月号

ゆいまーる 最終回 黒川博行

グループで毎月集まって金を出し合い、
欲しい人間から順に入札する、
沖縄発祥の金融システム”模合”。
泉尾署刑事課の新垣は
座元が大仕掛けな模合で飛んだ
事件の捜査を命じられる。
解体業者の比嘉は、主宰する
「かりゆし会」の掛け金を持ち逃げし、
更に「島袋会」という模合でも大金を
競り落として逃げたというのだ・・・。

(小説すばるより転載)

金を持ち逃げした事件を追う
新垣と上坂の刑事二人。
大阪と沖縄で地道に
捜査を進めます。

上司から無理難題を振られながら、
二人で漫才のような会話を
繰り広げ東西(西南?)に奔走。

本格的ミステリーですけど、
漫才コンビの会話のため
かなりユーモラスな印象です。

しかし、最終回の今回は、
犯罪の底知れぬ闇と
欲望に取り憑かれた人間の
醜さが存分に描かれ、
後味はあまり良くないです。

でも最後まで漫才を繰り広げる
刑事二人に救われます。

上坂が物凄い映画ファンなので、
映画のウンチクがてんこ盛り。
これも楽しかったです。

詐欺事件を描きながら、
警察の闇もさりげなく盛り込んで、
警察小説としても一流。

楽しい連載でした。
最後はちょっとアッサリ気味で終わってしまい、
淋しい限り。

またこのコンビの続編が読みたいです。








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最終更新日  2019年04月17日 23時41分39秒
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