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2019年11月05日
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カテゴリ:小説すばる2019年
小説すばる 2019年11月号

生者のポエトリー最初から行き止まりだった 岩井圭也

ポエトリー・リーディングをめぐる
連作短篇の第3話。
前科者のアウトロー・拓斗の
どんづまりな日常を切り裂く、
ヒップポップのビートと言葉・・・。

(小説すばるより転載)

刑務所を出所した拓斗は、
地元の後輩・隆磨の部屋に
世話になっている。

保護司にも早く仕事を見つけろ、
と言われているが、働く気がしない。

拓斗がやりたいのは音楽活動だった!

拓斗は中卒で、父親も兄も前科者。
刑務所に入ってから母親にも捨てられた。

地元の若者は、「その筋の専門家」になるか、
建築現場の職人になるくらいしか
洗濯の余地が無い環境で育った拓斗。

しかし、カツあげしたCDを聞いた拓斗は
ヒップポップに打ちのめされ、夢中になった。

家庭も、地元の環境も最低だった拓斗にとって
ヒップポップは唯一見いだした光明。

そこに邁進したいが、前科者で無職の身で
後輩に養ってもらっている状況。

中学の友達・安田は才能があったせいもあり、
一歩先に行っている。

泥沼のような環境から脱出するために
決心する拓斗を思わず応援してしまいます。

拓斗の魂の叫び。

音楽家としてはまだまだ未熟ですが、
熱い情熱があれば、何とかなりそう。
拓斗の成功を切に願います。

とても熱くなる短篇でした。
重いけど清々しかった。








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最終更新日  2019年11月05日 21時09分00秒
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