カテゴリ:小説すばる2020年
小説すばる 2020年1月号
好色五人女別伝 お夏清十郎 周防柳 但馬屋の娘お夏と下男の清十郎の 身分違いの恋。嫂のお綱だけが、 二人の恋の行く末を知っている・・・。 (小説すばるより転載) 元ネタの井原西鶴の好色五人女を 私は知らないので、 この話も興味深く読めました。 元々の、おおまかな設定に、 周防さんがかなり大胆な解釈を 入れている印象です。 但馬屋のあるじ・久左衛門の本性や、 その妻・お綱の立ち回り、 秘密、秘密だらけで、 ほとんど「政婦は見た」状態で とても面白かったです。 元々悲劇の話なので、 暗い話ですけど、 お綱の行動があっぱれ、というか 恐ろしい、というか、 見事なものなので、 あまり暗く終わった印象が薄れて そんなに嫌な感じではなかったです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年01月20日 19時52分31秒
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