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「宮尾本 平家物語(みやおぼん へいけものがたり)」、 この本の奥付には、珍しいことに、わざわざ、振り仮名がふってある。
(1) 青龍之巻、 (2) 白虎之巻、 (3) 朱雀之巻、 (4) 玄武之巻、 以上の4巻からこの物語はなっている。
講談師になって、「平家物語」を演りたいと熱望しているが、 この4巻を読んでますますその思いを強くした。
やはり、この世の中の本質は「諸行無常」であるなとハッキリ自覚した。
諸行無常というのは、なにも、虚無的な悲観論ではない。
ひとたびこの世に生をうけ滅せぬもののあるべきや・・・と同じである。
日々刻々に変転し変化し続けるのが生き物であり世の中である。
この世の中に変化変転しないものなどなに一つ無いのだ。
・・・・アタマでは分かっていても、凋落していく者にとって浮世は辛く哀しい。
この、最後の「玄武之巻」は、涙なくしては読めない。 涙なくしては読めないが、不思議と生きるチカラもまた湧いてくるのだ。
この本のよさは、各巻の巻末に詳細な家系図や人間関係図があることだ。
丁寧にこの系図を追っていくと、目からウロコの連続だ。 そして重層的で輻輳的な一大絵巻物を見る思いがする。
おごれる人も久しからず・・・・・。
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閑話休題。
辻元清美衆議院議員が社民党を離党した。
コレは政界に少なからぬ影響を及ぼすのはマチガイないな・・。
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再建の虎123さん
>無常と無情が重なって平家物語は韻がありますね。 >無常はエネルギーの塊ですが、そう感じないのはやっぱ平家物語せいですかね。 ----- 清盛亡きのちの平家の凋落は早すぎますし、その滅亡の様子は哀れ以外のなにものでもなく、生き延びた平家ゆかりの女性たちのその後の人生もまた哀れです。 もっとも、源氏にもソレはいえますが・・・。 義経が追われ、頼朝亡きのちは、その子、頼家・実朝で実質的に源氏も滅んで北条の世の中ですし・・・。 (2010/07/29 04:19:45 PM) |
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