奇改屋のチラ裏雑記

「あの頃はよかった」などと言わないために。

川崎大師福徳稲荷大祭・午（うま）まつりに行ってきた。
２１日なので縁日でもある。　とは言っても毎週行っておるのだが。
退院した時に、薬師殿が落慶してそれからことあるごとに通っていて。
いや、福徳稲荷堂にはその前からよく通っていた。
今の私はおかげさまでしかない。

「あの頃はよかった」口が裂けても言わないし、思いもしない。
今を生かされ、生きるだけ。

電車で押上まで移動した。隅田川沿いもモノクロやセピアの世界が似合う。

そして、まあ嫌だったが渋谷のロフトへ。トイカメラの大きなコーナーがあるんだ。
渋谷の街も中国語が飛び交う。目立つ関西弁より今や多いと思う。
コーナーは、充実していて平日の午前中なら長居しただろう。
カラータイマーが点滅する。　ロフトを出てシブ地下へ。
神保町に降り立った。　太宰治の小説の台詞が入ったシャツを書店員が着ている。

生れて、すみません。

「二十世紀旗手」など読んだ憶えもないが、なんだこの台詞。

この星は、滅びるべき人類が束の間に舞い踊る場所。
いまさら「すみません」は、意味がない。

太宰治の良さは、私にはわからない。バカでよかった。
谷川俊太郎や吉本隆明は、わかる。　バカでもわかるということは偉大な作家だね。