山で、輝く竹を見た。
山で、輝く竹を見た。 6月はじめの地方紙に載った写真。 所有者の方が“なんとか有効利用できないものか”と、おっしゃっているとのことで、当ブログの関連記事を再録してみました。↓『山で、輝く竹を見た。』 今は昔、竹を取り様々な用途に使い暮らしていた竹取の翁(おきな)とその妻の嫗(おうな)がいた。翁の名は讃岐造といった。ある日、翁が竹林に出掛けていくと、光り輝いている竹があった。不思議に思って近寄ってみると、中から三寸ほどの可愛らしい女の子が出て来たので、自分たちの子供として育てる事にした。その後、竹の中に金を見付ける日が続き、翁の夫婦は豊かになっていった。翁が見つけた子供はどんどん大きくなり、三ヶ月ほどで年頃の娘になった。この世のものとは思えない程美しくなった娘に、人を呼んで名前を付ける事になった。呼ばれてきた人は「なよ竹のかぐや姫」と名付けた。この時、男女を問わず人を集めて、三日に渡り祝宴をした。 と、これは、みなさま ご存知のかぐや姫の物語です。 個人的にですが、光り輝く竹のくだりは承知していたのですが、 竹の中に金を見付ける日が続き、翁の夫婦は次第に豊かになった ことについては存じませんでした。 そして、そのような“光輝く竹”や“金を内蔵している竹”です。実際に存在するとすれば、こんなビジュアルかもしれません。。 この竹の名前は モウソウキンメイチク 。 モウソウチクの突然変異で生まれるもので、節全体が黄金色のものや節に黄金色の縞模様があらわれるものなどが確認されています〔自生している場所では天然記念物の指定あり〕。 この竹が 最も輝きが増す今の時期〔5月から6月にかけて〕に実物を、しかも現地で目にすると“本当に中に黄金が詰まっているのでは”と思えてくるのですから不思議なものです〔それでは妄想竹ですが/笑〕。 もっとも、このモウソウキンメイチク。成長の過程で輝きを失い、普通のモウソウチクにかわってしまう事もあるとのことで、これもまたなかなかの趣であるなと、思った次第です。 そして本年。このモウソウキンメイチクの新竹が少ないという ニュースを地元で耳にしました。その原因は・・・なんとイノシシ。 竹になる前のタケノコの時点で、食害にあったのだとか。 ・・・なんとも、残念な話しであります。 手入れ不足の人工林問題同様に、獣害問題もまた山の環境 保全に悪影響を及ぼしているということですね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」