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テーマ:今日聴いた音楽(75620)
カテゴリ:雑感
最近はどうもいい歌がない。
何年か前なら爆発的に流行る歌というのがあって、その頃にはこんな歌が流行っていたとか、今年はこんな歌の年だったとかいうのがあったものなのだが。 音楽も同じような感じでさっぱり耳につかないし、なにより歌詞もよく聞き取れない。 ※ でもそんな流れの中でも、「え、こんな歌手もいたの?」というのに出くわすこともある。 綺羅というグループもその一つなのではないか。 曲もよいのだけれども、何よりも歌詞がよい。 古語や雅語を多用していて、こんな美しい表現もあったのかという言葉がどんどんでてくる。 源氏物語の一帖を主題として愛する人に死に別れた寂しさを歌う「幻」やNHKみんなの歌にも紹介された「夏恋花」などもよいのだが、特に気に入ったのは「春の七草秋の七草覚え歌」。 春の七草は「めしませ」、秋の七草は「めでませ」という対句も、言葉に対する感覚が相当ないと作れないのではないか。 なんてこともない季節の移ろいの中で、なんてことない野の草花を食べたり愛でたりして生きることを楽しんできた先人達はすごい…そんなことまで考えてしまう。 この人達っていったいどんな人達なのだろう。 参照: http://www.kira-net.com/cd/natsukoi.html ※ 以前、テレビ関係者の人が、CMでも番組でも流行らせようとしたら小学5年生くらいをターゲットにすればよいと言うのをきいたことがある。 そのせいか、特に最近のバラエティーと称する番組などは小学校の休み時間の喧騒を思わせるようなものばかりだ。 皆がわいわい騒いで、その中でおどけ者の子が面白いことをやって皆がどっと笑う。 子供ならよいけど、そういうものって大の大人がお金をとってやるようなものではない。 こんなのばかりが氾濫する中で、一見難解な古語(といっても日本語なので子供でも案外感覚的にわかると思うのだが)をちりばめ、おちついた曲調の歌を歌う人達もいると思うとほっとする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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